仮想プリンタドライバ「ALL-JOINT-PRINTER」(260907版)


 私の本職では様々なオフィスを出入りしているのですが、多くの職場には高確率で「ドキュメントハンドリングソフトウェア」と呼ばれるアプリが導入されており、印刷業務の最適化やペーパーレスでの各種業務を行っています。

 とくにエクセルやワードなど異なるアプリで作成したデータをプレビューウインドウに出力しながら連結・不要ページの消去・文字や画像挿入・PDF出力を行う「総合エディタ機能」が便利だな~と思っていたわけですが――

「編集アプリだけなら、Claudeで作れるんじゃね???」

 →案の定、ふつうに出来ました。

Windows用総合ドキュメント編集対応
仮想プリンタドライバ ALL-JOINT-PRINTER
Download : ALL-JOINT-PRINTER_260907.zip

<他に必要なもの>
 Ghostscript (記事作成時の最新版 gs10071w64.exe )
 Microsoft .NET runtime 8.0 (記事執筆時の最新版8.0.30)

<インストール手順>

1.Ghostscriptのインストーラをダブルクリックし、流れに従ってインストール。
 同時に.NET runtime 8.0もこのタイミングでセットアップしておくのが無難。

2.ALL-JOINT-PRINTERのzipファイルを展開したら、installフォルダ内の0-install.batをダブルクリック→「はい」で管理者として進行。これで下記が自動処理されます。
–ここから
 Cドライブのルートに AJPR フォルダを作成し、その中に展開したファイルをすべてコピーして下記のコマンドを実行。
 powershell -ExecutionPolicy Bypass -File .\Install-AllJointPrinter.ps1
 このスクリプトで仮想プリンタ「ALL-JOINT-PRINTER」がシステム登録される。
 %PUBLIC%\Desktop\ (共通デスクトップ)に編集画面のショートカットを作成。
–ここまで

3.インストールが正常終了すると、編集画面が自動で立ち上がってくるので動作テストを行ってください。
 ちなみに.NET runtimeのインストールを忘れて初回実行に失敗しても、ランタイムのインストール後でも、デスクトップのALL-JOINT-PRINTERアイコンをダブルクリックで起動できます。

<ALL-JOINT-PRINTERで出来ること>

・複数のアプリから印刷されたものを一冊にまとめる。
(例:ドキュメント、スプレッドシート、プレゼンデータをまとめた様子)

 ワード、エクセル、パワーポイント、PDFなどなど印刷機能を持ったアプリから 、プリンタ ALL-JOINT-PRINTER にプリントすると、紙に出さずに同ソフトのサムネイルプレビュー画面に印刷データが蓄積されます。
 この画面で不要なページを消したり、ページ順を自由に並び替えることができるので、複数のアプリで印刷した後から紙を手で並び替えなくて済みます。
 ほかにも即座にプリンタに向かってジョブを送らないので、要らないページを印刷して無駄なインクや紙を消費せずに済む利点もあります。
 また、独自形式ではありますが編集中のジョブデータを拡張子AJPRファイルとして保存しておけば、作業の中断・再開もできます。

・連結・分解・サイズ統合・回転
(例:A4文書+A4シートを2in1でA3にまとめて、プレゼン資料をA4→A3拡大)

 A4原稿を2枚繋いでA3に拡大したり、逆にA3原稿をA4×2枚に分離、他にも全ページをA4に統一するなどの機能があります。
 使い勝手が悪すぎるA3左右連結ページカタログをウェブにアップしているうんこな会社のPDFカタログをA4に分離→ページ並び替えでA4サイズに再編成して必要な箇所だけを抜粋することができます。

・原稿エディタ
(例:先ほどの1ページ目に画像貼り付け、斜線訂正、赤い枠と文字追加と表計算式の削除)

 サムネイルのページをダブルクリックすると別ウインドウが開き、ここでページへの文字・画像・図形の挿入、部分消去(白塗り)、原稿文字編集が可能です。
 ただし原稿文字編集に関しては元の印刷データがテキストオブジェクトである必要があるので、印刷の時点で画像に変換しながらプリンタに出力しているような原稿は編集できません。
 また、編集できてもフォントが再現できず文書改竄のような悪い使い方はできないので、PDFの記入枠に文字を入力するくらいの使い方がメインになるでしょう。

・PDF&JPEGでの保存
(例:片面+両開きPDFを各ページごとに分離しA5統一した後、各ページをJPEGに変換保存)

 一冊のデータにまとめた後は紙に印刷するだけでなく、PDFやJPEGファイルへのエクスポートができるので、ファイルのまま配ったり画像として再利用が可能です。

<以下、アップデートで増えた要素>

・原稿オブジェクトの1%単位拡大縮小と任意位置への移動(update 260906)

 大きな余白のある原稿を1%単位で右下方向へ拡大および位置を自由配置できます。

・マルチ編集ウインドウ対応(update 260906)

 「ファイル→新しいウインドウを開く」で編集ウインドウを複数個に増やして、複数の作業を同時進行できるようになりました。
 また、この状態でALL-JOINT-PRINTERにプリントすると選択ダイアログが開き、好きな編集ウインドウにページを入れることができます。
 各ウインドウ間でページのコピー&貼り付けも出来るので「完成原稿用」「作業用」「未編集ページ置き場」のように素材を分けて複数ウインドウを活用できます。

・出力解像度指定(update 260907)

 旧バージョンでは出力解像度が300dpi固定で印刷時に画質がかなり落ちていたので、このアップデートで「プリンタから取得して最大解像度で出力」をデフォルトにしました。また、詳しい人向けに意図的に変更するオプションも追加しました。