仮想通貨をしばらく扱っていると、下記のコトに気づくはずです。
1.Windowsは大抵 %appdata%\コイン名\ のフォルダに設定ファイルが保存される。
2.Linuxは大抵 ~/.コイン名/ のディレクトリに設定ファイルが保存される。
3.コインによっては設定ファイルのうち”コイン名.conf”を編集する必要があり、
bitcointalkなどのフォーラムを見てaddnode=x.x.x.xを追記しなければ
正常に同期されなかったりする。
4.ウォレットのバックアップとは、設定ファイルのうち”wallet.dat”の
コピーを保存すること。
5.“wallet.dat”は複数のマシンで同時に利用することができる。
6.あくまで仮想通貨のネットワークに接続するためのキーファイルに過ぎず、
入出金情報が皆のブロックチェーンに記録されるので、どのマシンで入出金を
行ったとしても全て同期している。
・・
前置きはここまで。
つまり、WindowsであらかじめQTウォレットを走らせて同期してコインを入金し、
同じwallet.datをVPS上のウォレットでも併用することが出来るのです。
※PoS系は多重起動でステークにエラーログが出たりするのでWindows側は
confファイルに staking=0 などを追記してステークを無効化する必要があります。
これの利点はズバリ
「自宅サーバを持たない人が、PoSウォレットのために24時間ずっとパソコンの
電源を入れっぱなしにして無駄な電気を使わなくて済むコト」です。
入出金は操作の容易なWindows版ウォレットで行い、実際のPoSによるステークは
VPS上で24時間動き続けるプログラムに任せれば良いわけですね。
どちらも共通のwallet.datを用いるのでVPSでステークしたコインを
WindowsのGUIで採掘状況をチェックできる利点もあります。
ちなみに私がVPSへのSSH接続に使っているRLoginは、
ファイルメニューの「SFTPファイルの転送」でVPSに直接wallet.datを流し込めます。
ただし、Condensate(Rain)やEmber(EMB)など
Windows QTウォレットとLinuxコンソール版ウォレットが
同じ”wallet.dat”という名前でありながらファイル形式に互換性が無い
ようなパターンもあります。
(その場合、VPSでLinux版ウォレットを実行した瞬間、エラーで落ちます)。
※DBの互換性の差異が原因なのでVPSと同じDBでWindows版ウォレットを
自前ビルドするか逆にVPSのDBをWindowsに合わせれば行けるらしい。
そして、
残高がある&バックアップしていないwallet.datにうっかり上書きすると即死します。
※絶対に助かりません。
必ずバックアップを取りながら慎重にやりましょう。