LED版クーリースカンクにプレミア価格? 興味ないね


\ババーン/

 というわけでヤフオクやらメルカリでクラファン価格の3倍だのバカみたいな値段がついているのをガン無視で、LED版クーリースカンクの基板をハックしました。

元ネタは4STシイナさんの生配信ライブより。

 クラウドファンディングを実施した権利者がそう仰るのだから、やるしかないでしょうよ!!(・Д・)
 せっかくの遊び心を無碍にするような心構えで出資しとらんわ!!!

 てなわけで以下、参考用記録。


・LED版カセットを分解するとどうなっている?

 小さい方がメイン基板、大きい方がLED基板で配線は+5V/GNDのみ。
 中央のツメを折るとスライドスイッチが入りそうな穴。
 左右には脱着可能なフタがあり、外すとUSB-C端子の穴が露出します。
 シイナさん曰く、カセット上部にステレオスピーカーも搭載できるとのこと。

・切替スイッチ付きLEDクーリースカンクを作った記録
 冒頭のUSB-Cケーブルが刺さって光っているクーリースカンクはスライドスイッチ切り替えで「ゲームプレイ中にLEDをON/OFF可能」「USB-Cケーブルを挿した状態でLEDをON/OFF可能」になっています。
 単に3端子スライドスイッチで左がUSB-C通電、右がゲーム基板通電になるだけのシンプルな回路なので、スライドスイッチとUSB-Cコネクタと適当な配線があれば実装できます。

(必要アイテム)
1.エルパ (ELPA) スライドスイッチ3P DC30V/0.3A 1回路2接点 HK-SLS01H
 微妙にカセットの穴とサイズが合わないため、スイッチまたはカセットをヤスリで削る必要あり。横幅がコレと同じで左右にネジ穴があって高さだけ低いスイッチがあればそれを使う方が良いと思います。

2.Felimoa USB Type-C メスコネクタ 2芯ケーブル 約10cm 5点セット 
 実はこれも補強基板部分がLED基板と干渉するため、補強部分をニッパーで落としたりLED基板の横面をヤスリで削る必要アリ。素直に極小USB-C端子を購入して後述のレジンで固める方が良い気がします。

3.セリアの100均UVレジンとUV-LEDライト
 セリア公式サイトよりUVレジン特集記事の方が参考になるので下記サイト参照。
 grape : セリアの『UVライト』『LEDライト』を検証 レジンとネイルで試すと?
 https://grapee.jp/1048166

(加工)
 とにかく全部のパーツが収まるようにヤスリでゴリゴリやったり削ったり。

 わかっていてもクーリースカンクのLED基板をヤスリで削るのはあまり気分が良くないので、やっぱ補強基板の無いシンプルなUSB-C端子を使う方が良い気がします。

(結線)
 カセット開ける! ゲーム基板とLED基板を繋ぐ+5Vラインを半田ごてで除去!
 +5Vラインの間にスライドスイッチを入れて、USB-Cも結線、終わり!
 ぶっちゃけそれでわからん人は、やっちゃ駄目だと思うであります。
 とりあえずこの時点でUSB-Cを導通して光ることを確認しておきましょう。

(スイッチ固定をUVレジンで固定!)
 スライドスイッチを極小ボルト&ナットで固定しようかと思いましたが、さすがに見た目が悪くなりすぎるのでUVレジンでスイッチ両サイドの金具を接着。

 全パーツを組み込んだ状態で最後の試練は…。

 
 中央のツメをバキッと(これでもう取り返しはつかないZE…)

(完成・動作テスト)
 後はSFC本体に挿した状態でスイッチON/OFFを確認しましょう。

 そして冒頭の写真も再び。
 USB-C(5V)を流せばバッチリ光るので展示台に置いて飾ってもヨシ。

 排他結線なので理論上はUSB-C繋いだままSFCに突っ込んでもショートしないはずですが、そういうおかしなことをやるのはイクナイですぞ。

\終わり!/

SFCクーリースカンク攻略情報(2025.3.9更新)

購入先:CROSS GAMES〈SFC互換機用ソフト〉クーリースカンク ¥7,500
※2025.3.7に再販が始まったものの注文殺到のため一時受付停止中。
 2025.3.15 AM9:00より再受付することになったそうです。


・このコンテンツについて
 いずれはガチのRTA走者が最速で駆け抜けるルートを見つけて、この情報は陳腐化して使い道がなくなるコンテンツですが、先行情報をとして公開しています。

・参考動画 RTAノーミスクリア28分32秒 
 ※前まで2ミス動画を上げていましたが、ノーミス達成で差し替えました。

1-1 チューリップ村
 このゲームは立ち攻撃を行うとその場で硬直ディレイが発生するので、必ずジャンプ攻撃を使うようにしましょう。
 地面に埋まっている敵が出てくるよりも先に頭上にジャンプ攻撃をセットしながら飛び越えると、本来2回攻撃が必要な相手を1発で倒せます。

1-2 キノキノもり
 人によってはステージ1-1で気づくはずですが、本作では「地面と敵を同時に踏むと、2段ジャンプになる仕様」があり、空中床と空飛ぶ敵を同時に踏むことでそれを意図的に発生させることができます。
 また、上の参考動画1:57から先のシーンは、右+B押しっぱなしでゴールまで行けます。
 そしてこのステージで初登場するニンジャの手裏剣が初心者キラーですが、実はコイツが隠れている間は攻撃は当たるけどこちらはダメージを受けない仕様があり、これを理解していることでゲーム終盤の超難所「6-2バリバリもり」の進行が少しだけラクになります。

1-3 ボーディンランド
 初心者キラーにもほどがあるステージですが、エアボードをジャンプしながらゲット→高所から着地と同時に軽いジャンプ→四角い出っ張りを飛び越えるタイミングでジャンプ→登り坂でジャンプ→ゴール前ジャンプでクリアできます。
 THE 覚えゲー。

1-4 ルーレットチュウたいちょう(ボス戦)
 単なる運ゲーなので祈ってください。回復アイテムが出たら泣きましょう。
 赤玉を目視してから蹴っても間に合わないので目視前に攻撃連打が無難。
 一発目で青玉を引き当てたら、2個キックすることで1ターン撃破も可能です。
~追記~
 青のスイッチを踏む→左端で攻撃連打→青玉以外は適宜対応、がベストでした。
 赤玉を飛ばしてる時に歩くと途中で爆発してボスに当たらない仕様があるようなので、命中するまで動かないようにしましょう。

2-1 チュウのめいきゅう
 上からトゲトゲの玉を落としてくる奴が厄介ですが、敵も玉もジャンプ攻撃で破壊できるので勇気を出して突撃しましょう。
 参考動画4:01の上ルートはかなりジャンプタイミングがシビアなので注意。

2-2 ローラーロード
 ローラーブレードは下キーで急ブレーキをかけながら進行。
 下手にアイテム取ろうとすると死ぬので、生還することだけを考えましょう。

2-3 モグレスのみち
 実は床をぶち抜いて一発でゴールに行く裏技があるのですが、TASさんじゃないと物理的に不可能なので、敵に追いつかれないよう掘りまくるだけです。
 わざと1マスだけ段差を上げて掘ることで、敵が来られないようにするのも大事。

2-4 モグラチュウたいちょう(ボス戦)
 再び単なる運ゲーのお祈りモグラ叩きタイム。
 無理に遠くを狙うよりは、画面中央の中段または下段に待機して近くに出てくるのを狙いましょう。

3-1 クモクモビュー
 参考動画7:42の上昇気流を一番上まで登らないと高確率で墜落死するので、ゴール前は特に注意。

3-2 パッパラいせき
 ステージ開始直後に飛び降りるとすりぬける壁&ホッピングがありますが、タイムロスがデカいので上ルートを通りましょう。
 落下する丸太は「落ちてくるまで攻撃判定がない(触れてもすりぬける)」ので、RTA狙いの時は1本目を無視して2本目をジャンプ攻撃で壊しながら行くが吉。
 また、水の中でも「ジャンプ攻撃の方がディレイが少ない仕様」があるので、

3-3 パラボーディン ※要注意
 最初の敵を倒してからエアーボードを取って進行しますが、空中に浮かぶ三角の箇所ギリギリで飛ぶ(参考動画8:53)→空中の足場で飛ぶ(8:55)→リフトを飛び越えて隙間に着地(8:56)→角ギリギリで一瞬だけ左キーを入れて減速しながら垂直ジャンプ(8:58)→着地後に光が消えないようにジャンプ(8:59)…と、最短ルートを通ると死ぬほどムズいです。
 ここでリセットしまくることになるので、30分切りを狙い始めると修羅の道です。

3-4 シーソーチュウたいちょう(ボス戦)
 毎度おなじみお祈りボス戦。簡単過ぎるので特にコメントなし。
 ※なのにノーミス動画はいきなり青玉1個取りこぼすというポカミス。

4-1 ドラドラもり ※要注意
 葉っぱと空飛ぶ敵を同時に踏むことで前述の「空中2段ジャンプ」が発生し、ひたすら樹の上を飛んでいける幸運パターンもあるのですが、駄目な時は何をやっても駄目なのでタイムロスしないように気をつけるしかないです。
 ※追記:上空を葉っぱの角を踏むように進み、ヨーヨーの隙間経由で枝に飛び乗る→高台→空中足場の隙間から降下、の流れでほぼノーリスクでクリアできるルートを発見しました。

4-2 ドラドラモグレス
 ひたすら地面を掘るだけ&ちょっと迷路要素があるステージです。
 ゴール手前のトゲ罠を踏まないように気をつけましょう。

4-3 ヨーヨーキャッスル ※要注意
 ヨーヨーなど超邪魔な敵のラッシュ&ローラースケートで落死しまくりの、初心者キラー過ぎるステージです。
 教訓は「いのちだいじに」で、無理に突っ込まないのが重要です。
 あと、見た目より足場判定が小さいので無理にギリギリを狙うと飛び損ねて事故るので、RTA世界記録狙いの時以外は安定ルートを選びましょう。

4-4 サッカーチュウたいちょう(ボス戦) ※要注意
 自分のスコアボードの下から右斜め上に蹴れば勝てる…と分かっていても冷静さを失いがちなボス戦です。
 ここでタイムロスするのが原因で30分切りに失敗することが多々あります。

5-1 プチプチクモビュー ※要注意
 空飛ぶステージですがゲーム中盤だけあって難易度は高め。
 ここも無理をしすぎない方が良いです。
 参考動画(14:13)の箇所がギリギリなので、もっと良いルートを探りたいところ。

5-2 プチボーディン
 エアーボードの最難関ステージ。
 スタート直後の上り坂:参考動画(14:43)の箇所でジャンプを軽く入れておかないとパラシュートを取り損ねていきなり事故るので注意。
 本当はひたすらボードで最速で突っ込んでいくべきなのですが、私の操縦テクニックだとムリなので安定ルートで行ってます。

5-3 プチプチロード ※※※超絶要注意※※※
 ノーミス動画の裏では何百回も事故ってリセットしています。とにかく凶悪。
 慣れていても事故る事故る。
 キャラの立ち位置によって爆弾の投下位置とタイミングが変化し、少しでもタイミングがずれると、ラストステージより凶悪な難易度に化けます。
 参考動画15:40で「一段飛ばしで高い足場にジャンプで乗る」とタイミングが安定しますが、それでもゴール前で爆弾をくらって死ぬこと多々あり。
 爆弾が飛んでくるタイミングが安定していても普通に操作ミスで死ぬ難関ステージのため「このステージ直前まで完璧だったのに、ここで3機落として悶絶しながらリセット~…みたいな地獄展開もしょっちゅう」あり、このステージ嫌い(私怨)

5-4 きかんしゃチュウたいちょう(ボス戦) ※要注意
 機関車と連射対決なのですが、速く連射しすぎると攻撃判定が通らないのでほどほどの速度で攻撃しましょう(動画だと速すぎてかなり危ない)
 地面の障害物を避けつつタイミングを調整しつつ…とメチャクソ忙しく、ぶっちゃけラスボスより強いので頑張ってパターンを覚えるしかないです。
 あと、もしかすると連打を速くしすぎない方が安定するかもしれないので、研究の余地があるかもしれません。

6-1 バリバリモグレス
 地面を掘る系ステージのラスト。
 ステージ右端から飛び降りる瞬間(参考動画17:27)で左ボタンを押しっぱなしにすることで、大きくショートカットできます。
 また、本来はゴール手前で頭上の石を落として足場を作ってから進行するようにステージが設計されていますが、ゴールギリギリ手前で飛び降りて(参考動画17:41)足場ギリギリでギア解除すると、そのままゴールに飛び込めます(※運が悪いと針山に着地するのでHP1以上ある状態で挑みましょう)

6-2 バリバリもり ※要注意
 初心者はここでコンテニュー使いまくることになる最終難関。
 最初に登る枝がいきなり難しい(参考動画18:06)ので、ここでニンジャの手裏剣にやられないように注意。
 2匹目のニンジャは画面左端に表示(参考動画18:12)しておくと意図的に手裏剣を投げさせることができて安定します。
 参考動画18:36に遭遇しているニンジャは後述の追記動画で攻略法を書いていますので、そちらもご参照ください。
 参考動画(18:42)の葉っぱの中を突き抜けるショートカットで敵との遭遇を回避しつつ垂直登り→そして最終難関のゴール前ニンジャは気合いで突破してください。

~追記~
 後半で多くのプレイヤーを苦しめたニンジャの難所を突破できました。
「手裏剣を右下に投げて樹の幹を過ぎた瞬間にB長押し」をマスターしましょう。

6-3 バリバリボーディン
 最後のエアーボードステージですが超短いです。
 ジャンプ→リフト乗る→足場ジャンプ、ジャンプ、で普通にクリアできます。

6-4 エレベーターチュウたいちょう(ボス戦)
 リフトの上下を制御しながらボスを焼くだけの簡単なステージ。
 自分のところに火がきたら下ボタン、真ん中に火が来たらジャンプ、それだけ。
 自分のリフトを一番下まで下げておくとジャンプだけで倒せます。

最終ステージ1 バドラーのようさい
 パラシュートを取得したら足場ギリギリで右に向かって大ジャンプ→1個目の空中足場で右にジャンプして壁すりぬけ(参考動画21:07)→右に飛び降りの特大ショートカットは必須(この後でうっかりダメージ受けてますけども)
 本に隠れて画面をバウンドする敵は「目の前に行けば当たらない」ので変に対処せずスルーしましょう。
 ゴール前の坂道はうまく飛べば転がってくるボールをひたすら蹴りまくって一気に上まで行けるんですが、動画だと心臓バクバクで動きがえらいことになってます。

最終ステージ2 バドラービュー ※RTA走者のみ注意
 開始直後に上昇気流に乗りながら空中砲台を踏んで加速するテクニックを活用しつつ、後述のVtuber若松れおんさん発見のギア解除ショートカットを使います(参考動画22:46)
 事実上それが最後の難関のため、このショートカットに失敗すると大幅タイムロスで最後の最後に泣くことになります。
 実際RTA動画ではホントに失敗しそうになったのをギリギリのアドリブで取り返しているので↓にそこそこ綺麗なルートのパターンも残しておきます。

 ※追記:空中ギア解除で逆風を突破するテクニックが若松れおんさんの配信で発見されたため、そのルートを検証したところ、このステージを30秒以内でクリア可能であることが判明しました。

最終ステージ3 ケリー戦
 わざと真下に行く→誘導してジャンプ攻撃、を繰り返すのみ。
 実はクーリーの頭にも攻撃判定があるのでフレーム単位で狙える人は最速で殴るを狙っても良いかもですね。

ラスボス バドラー戦
 飛ぶ→撃つ→回転して迫ってきたところに撃つ→足場に乗る→ループ。
 慣れればステージ1のボスより弱いです。

クーリースカンク早期RTA選手権を開催します→終了

発売中止になった’90sゲーム「クーリースカンク」の復刻
https://www.kickstarter.com/projects/483270682/90s-replication-of-cooly-skunk

 1996年2月23日発売予定だったSFC版「クーリースカンク」が予定から29年越しにクラウドファンディングによって新作として販売が決定し、2025年2月22~23日に出荷が予定されています。予定通り出荷されました。
 おそらく出荷から数ヶ月後には、ガチ勢の方々が理解不能な神プレイで世界最速記録を更新してしまうと思いますが「ソフトが手元に届いたばかりで皆慣れていないタイミング」であれば、きっと皆ヘタクソのはず!(凄い才能の人とか居ますけども)

 …というわけでSFCクーリースカンク早期RTA選手権を開催します。

開催期間:発売日~2025年3月2日(日)の1週間のみ
報奨:1位アマギフ5,000円、2位アマギフ1,000円 (個人開催だからね…)

~参加ルール~

1.クラウドファンディング参加組であること。
 まあ、ヤフオクとかメルカリに出品されたのを超スピードで落とせばギリ参加できそうな気はしますけど、そこまで無理しなくても良いかと…。

2.X(旧Twitter)アカウントを保有していること。
 他のSNSで参加を宣言されても見に行くの面倒なので。

3.スーパーファミコン実機であること(重要!)
 SUPABOYなどの互換機でも良いですが、初代スーファミかスーファミJr.推奨。

4.動画撮影はSFC映像出力のビデオキャプチャまたはプレイ画面の撮影映像で。
 前者はIODATA GV-HDRECなどのキャプチャ機材が必要になるので、スマホやタブレットなどでプレイ映像を撮影したものをアップしても可。

5.YouTubeまたはニコニコに投稿し、説明欄にXのアカウント名を明記すること。
 じゃないと他の人の動画のなりすましが出来ちゃうからねえ。

6.動画投稿タイトルにクリアタイム(○○分○○秒)も明記してね。
 上位はチェックしますけど、書いてない場合は失格 or 動画時間すべてをプレイタイムとして集計します。
 ゲームスタートは「タイトル画面でスタートボタンを押した瞬間」
 カウントストップは「エンディングで垂れ幕が床についた瞬間」とします。

~投稿方法~

 上記のルールに基づいて、プレイ動画をYouTubeまたはニコニコ動画に投稿した後、クーリースカンクをプレイしている環境の写真+動画へのリンクをXにポストし、ハッシュタグ #クーリースカンク早期RTA選手権 を付けて投稿してください。
 ※見逃しを防ぐためにXで私宛(@Imaha486)に投稿リンクのリプライください。

追伸
 ぶっちゃけ「参加者がほとんどいなくて、楽勝でアマギフ5,000円ゲット!」みたいな可能性も十分ありえる気がしますのん(・ω・)

~結果報告~

 以下の両名がTOP2でした。受賞おめでとうございます。

1位:セブ原セブ太郎さん(29分05秒)
https://youtube.com/watch?v=_Xbb3V–iVA

2位:Kさん(39分48秒)
https://youtube.com/live/Y5eUpdY6pQk

PC9821V16のシステムHDDをDOMに換装

 我が家のPC9821V16(以下V16)は1GB弱のHDD(Quantom Fireball)が搭載されているのですが、さすがにそろそろ年代的にHDDが故障しそう…というわけで回転部品の無いフラッシュストレージへの換装を検討しました。

1.CFをIDE変換して接続
 昔はよく使われていた手法&ヤフオクなどで頻繁に売られていますが、ググれば分かるように突然死リスクが高すぎるので論外。

2.容量120GBくらいの安価なSATA-SSDをIDE変換して接続
 PC98シリーズは容量制限がありV16も4.3GBの壁(容量オーバーのストレージを接続するとメモリカウントでフリーズする)があります。
 ネット上の記事には「スレーブにすればメモリカウントを突破できる」「HDD容量を書き換えるツールで4.3GB以下にすればフリーズしない」と書かれているものの、我が家のV16はIDEスレーブ接続にしようがドライブ容量を書き換えようが、ちっともメモリカウントを突破できずフリーズするので、この案は断念しました。

3.容量1GBのIDE接続DOM (Disk On Module)を直接接続
 というわけで、システムまるごとコピーできる容量のDOMを購入しました。
 Aliexpress商品リンク:PQI DOM 1GB / DOM用電源ケーブル
 (2024年9月現在、DOM1GBが1,813円で電源ケーブルが443円でメチャ安)

 V16のCDROMドライブのIDEケーブルを引っこ抜いてマザーボードに接続し、BIOSカウントを無事に突破できることを確認。
 FORMAT C: /SコマンドでシステムFDを作成し、まりも氏作のコピーツールHDDUP98の実行プログラムをシステムFDにコピーします。
※ハードオフとかで3モードフロッピードライブが1000円くらいで買えるので確保しておけば、最近のWin11なマシンから1.25MB読み書きできるよ。

 V16でシステムFDからブートしてHDDUP98を実行すると1stドライブにFireball、2ndドライブにPQI DOMが見えるのでサクッと複製すれば完了。
 元々のHDDを抜いてDOMに差し替えてブートすれば、バッチリ起動します。

 DOMはDISK TYPE00の汎用ドライブとして認識しており、元々の低スペックゆえに体感速度はHDDもDOMもほとんど変わらず。
 とはいえ、これで「数十年モノのHDDが故障しても平気」という安心感が買えたので満足です。
 IDE接続であれば理論上は相当古いマシンでもいけるはずなので、皆も大事なレトロPCが壊れる前にシステムバックアップを取っておきましょう。

桃太郎活劇にも「隠しパスワード」があるかもしれない

 隠しパスワードといえばPCエンジン妖怪道中記のアレが思い浮かぶかもしれませんが、ひょんなことからハドソンの名作「桃太郎活劇」にもそれらしきものを発見しました。

 桃太郎活劇のROMイメージファイルをテキスト文字コード変換ツールGCCODE2で開いて半角カナ「イ?サキハ」でサーチすると、いくつかの平文がヒットします。
(※文字コードの並びがJISと互換性がないために、本来「いわさき」がであるはずの箇所が「いらさき」になっています)

 本作の隠しパスワード(じぞうのうた)は、大技林などの裏技本でいくつか公開されており、上画像の青文字の箇所に含まれている(=既に判明済みのもの)は下記の6つです。

いわさきはえがへた 美術室(グラフィックテスト)
いわさきはうたがへた 音楽室(サウンドテスト)
らきあまくさ かんたんモードのエンディングを開く
こちみたしよ ふつうモードのエンディングを開く
きゆかたいと むずかしモードのエンディングを開く
じうよしたすま ゲロゲロモードのエンディングを開く

 そして上の6つ以外にも、実は下記の2つが隠されていました。

あつちむいてほいほい 仙人と「あっちむいてホイ」を遊べる
ももたろうはつよかつた ???

 前者は旅の途中に出会う仙人から術を授かるための「あっちむいてホイ」の動作テストを行うことができます(無限にあっちむいてホイが続く)

 これは攻略本やネット上の情報サイトにも掲載されていないため、まさかの発売から34年目で判明した隠しパスワードということになります。

 ところが、もう一つの「ももたろうはつよかつた」だけは入力と同時にタイトル画面に戻るだけで、何が変わったのかはまったくの不明。
 じぞうのうた実行前後で比較するとメモリ空間には105バイトの差があり、アドレス$20C4、$380A、$39B7、$3B4F、$3C17、$3C83、$8CD8に01が書き込まれていますが、ゲームを開始してもこれといって変化はみられません。
(ゲロゲロモードが有効になっているわけでもなさそうです)

 個人的見解では「デバッグ用に搭載されていた無敵モードが容量の都合などでカットされたのではないか?」と思うのですが、2024年5月現在において詳細は判明していません。
 詳細を知っている方、または細部の解析に成功して真の効果を判明できた方はコメントいただけるとありがたいです。

絶対可憐チルドレンDSの「13番目のパスワード」を求めて


 というわけで「妖怪道中記隠しパスワード解析選手権(参考:おたくま経済新聞)」以来、ひさしぶりの隠しパスワードネタです。
 ニンテンドーDS用ゲームソフト「絶対可憐チルドレンDS 第4のチルドレン」にはオマケ要素として隠しパスワードが存在しており、当時は週刊少年サンデーや公式サイトのイベントページなどで開示されたものなどを含め、合計12種類が公開されていました(※2008年当時のサイトはウェイバックマシンなどで確認可能)

 ところがROM内部には「13番目のパスワード(桐壺局長の解禁)」のデータが存在しており、これが公開されないまま2024年に至っています。
 ただし、既に私がアルゴリズムの解析は済ませており、ここから資料やパスワード解析ツールのダウンロードzipもできます。
 一応Discord鯖に専用チャンネルも作りましたので、参戦したい方はご来場くださいませませ。
 ……と、ここまでお伝えしたところで前回の妖怪道中記パスワード解析選手権とは異なる点をお伝えします。

1.組み合わせが「50音80種×最大20文字の可変長なのにチェック値が32bit(CRC)」
 妖怪道中記だとパスワード重複が1.6億個でしたが、絶チルDSは理論上で驚異の26,843,545,600,000,000,000,000,000,000個のパスワードが存在していると考えられています。

2.プログラム開発者も誰なのか分からず後ろ盾も判定基準もない
 宇田川氏のようなレジェンドが見守ってくれるわけでもなく歴史的な背景もないため、よほどの奇跡が起こらないと4STネタになりません。
 また、公式パスワードですら「ひしとなこあゆたふやおしなさはちみしゆこ」という完全ランダムとしか思えないものが存在しているため、奇跡的に長文パスワードが見つかったとしても、それが真のパスワードという確証は得られません。

3.もうゲームで使えるパスワードは見つかっている
 今回の選手権を開始した直後に、N64解析の大御所ねこかぶさんが「ぷうぴぜぅ」「ぞづゆらし」「うえうえしたびえぇええるびえみぎえる」という3種の衝突パスワード(※ゲームではしっかり通ります)を発見済み。
 単に桐壺局長が解禁する場面を見たいだけなら、上記3つのパスワードを打てば目的を果たすことができます。

・・

 というわけで、それでもチャレンジしたい方向けの選手権となっております。
 「俺の見つけたパスワードは絶チル原作本xx巻に登場するシーンのセリフだから、これが絶対当たり!!」のような奇跡の発見を果たす、ガチ勢のご参加をお待ちしております。
 ツールは常時差し替わっているので、適当に下記リンクから落としてください。
 Download : https://i486.mods.jp/files/zkpass.zip

~2024.3.30現在の解析ツールの中身~

解析メモ.txt
 パスワード生成アルゴリズム解説
zkpass1
 手打ちでパスワード照合値94AE54E1を探すツール
zkpass3
 大量のパスワードを書いたテキストファイルを一括チェックするツール
zkpass4
 さらにzkpass3を各行を分解して全パターンチェックするツール
zkpass5(これらの中では理論上これが最も新種発見率が高い)
 zkpass4をさらに全行ランダムミックスしてアタックするツール

スーパーバグファミコンをエミュで再現する

※まだ完全ではないので世界中のチャレンジャー求む。
 おそらく完全再現できました。

 先に動画を見ておくが吉。

Youtube : 4ST 次々とゲームをバグらせる恐怖のスーパーファミコン【実態調査編】 

Youtube : 4ST 次々とゲームをバグらせる恐怖のスーパーファミコン【原因究明編】 

 4STシイナさんが調査した結果、スーパーバグファミコンはCPUに実装されたDIV 16/8(除算エンジン)が故障していたのが原因と判明。
 でも、そんな都合よくイイ感じに壊れたスーパーファミコンなんて奇跡でも起きないかぎり手に入りませんし、CPUだけピンポイントで壊すなんてもっと無理。

 ですが、もっと都合良くCPUレベルで破壊できるスーパーファミコン実行環境が身近にあります…そう、エミュレータ(SNES9X)です。
 SFCの除算命令はコード4206…というわけで、まずはSNES9Xのソースコードを眺めます。

case 0x4206: // WRDIVB
{
	uint16 a = Memory.FillRAM[0x4204] + (Memory.FillRAM[0x4205] << 8);
	uint16 div = Byte ? a / Byte : 0xffff;
	uint16 rem = Byte ? a % Byte : a;
	// FIXME: The update occurs 16 machine cycles after $4206 is set.
	Memory.FillRAM[0x4214] = (uint8) div;
	Memory.FillRAM[0x4215] = div >> 8;
	Memory.FillRAM[0x4216] = (uint8) rem;
	Memory.FillRAM[0x4217] = rem >> 8;
	break;
}

 上記ルーチンを書き換えてソースコードをビルドすればスーパーバグファミコン完成~…と出来れば良いのですが、ぶっちゃけSNES9XをWin32ビルドする環境を組むのはアホほど大変です。
 今回は狙いのルーチンだけぶっ壊せれば良いので、SNESエミュレータをハックして解決してみることにします。

 私が解析に使っている、デバッガ搭載のSNES9X亜種「Geiger’s Snes9x Debugger」を逆アセンブルして、00004214、00004215、00004216、00004217に連続アクセスするような怪しい処理を探すと…

---------
:005BC8FB 8B353C056C00            mov esi, dword[006C053C]
:005BC901 660FB69605420000        movzx dx, byte[esi+00004205]
:005BC909 660FB68604420000        movzx ax, byte[esi+00004204]
:005BC911 8A5D08                  mov bl, byte[ebp+08]
:005BC914 66C1E208                shl dx, 08
:005BC918 6603D0                  add dx, ax
:005BC91B 84DB                    test bl, bl
:005BC91D 0FB7CA                  movzx ecx, dx
:005BC920 7411                    je 005BC933
:005BC922 0FB7C1                  movzx eax, cx
:005BC925 0FB6CB                  movzx ecx, bl
:005BC928 99                      cdq
:005BC929 F7F9                    idiv ecx
:005BC92B 0FB7C0                  movzx eax, ax
:005BC92E 0FB7CA                  movzx ecx, dx
:005BC931 EB08                    jmp 005BC93B
---------
:005BC933 B8FFFF0000              mov eax, 0000FFFF
:005BC938 0FB7C9                  movzx ecx, cx
---------
:005BC93B 888614420000            mov byte[esi+00004214], al
:005BC941 8B153C056C00            mov edx, dword[006C053C]
:005BC947 88A215420000            mov byte[edx+00004215], ah
:005BC94D A13C056C00              mov eax, dword[006C053C]
:005BC952 888816420000            mov byte[eax+00004216], cl
:005BC958 8B153C056C00            mov edx, dword[006C053C]
:005BC95E 88AA17420000            mov byte[edx+00004217], ch
:005BC964 A13C056C00              mov eax, dword[006C053C]
:005BC969 881C07                  mov byte[edi+eax], bl
:005BC96C 5F                      pop edi
:005BC96D 5E                      pop esi
:005BC96E 5B                      pop ebx
:005BC96F 8BE5                    mov esp, ebp
:005BC971 5D                      pop ebp
:005BC972 C3                      ret

 というわけで無事に発見。
 ここをエミュレータが停止しない程度に都合よくゲームだけバグるように壊すという、なんとも力加減の難しい作業をすることになります。

・パッチ1「EAXレジスタにFFFFが入ったまま突き抜けるよう分岐破壊

:005BC931 EB08                    jmp 005BC93B << ここを90(nop)で壊す
---------
:005BC933 B8FFFF0000              mov eax, 0000FFFF << 必ず実行される
:005BC938 0FB7C9                  movzx ecx, cx

 本来であればEB08(jmp 005BC93B)でeaxレジスタにFFFFをセットする処理をEB08→9090とすることで直後の4214と4215への書込がFFになり、除算ルーチンが破壊されます。
 ただし効果が強すぎるためか、モンスター闘技場のダメージが異常値になる傾向が強く、FF6の戦闘獲得EXPが16,777,216(0xFFFFFF)固定で仲間の脳力がバグったりと、4STの映像とはかなり異なる挙動でした。

バイナリエディタ用パッチ1
001BC931: EB 90
001BC932: 08 90


・パッチ2「空きメモリに転送してedx+4215だけにFFFF書き込み

 説明すると長くなりすぎるので超ざっくりと説明。

:005BC941 8B153C056C00            mov edx, dword[006C053C]
:005BC947 88A215420000            mov byte[edx+00004215], ah
:005BC94D A13C056C00              mov eax, dword[006C053C]

 これを相対ジャンプで00400500に強制分岐。

:005BC941 8B153C056C00            mov edx, dword[006C053C]
:005BC947 E9B43BE4FF              jmp 00400500
:005BC94C 90                      nop
:005BC94D A13C056C00              mov eax, dword[006C053C]

 飛んだ先の空きメモリで4215に2バイトFFFFを書き込んでから元の処理へ再び相対ジャンプで戻る。

// 本来
:00400500 66C78215420000FFFF      mov word[edx+00004215],FFFF
:00400509 E93FC41B00              jmp 005BC94D // 元のルーチンに戻る

 これで4215への書き込みがFFFFに強制化され、こちらもモンスター闘技場で勝つ都度に11111111ゴールドが入手できるようになります。

 ただし「防御に向かって会心の一撃でダメージ5桁になる」が観測できておらず、FF6も獲得EXP1700万オーバーのため、こちらも不完全な可能性が高いです。

バイナリエディタ用パッチ
00000500: 00 66
00000501: 00 C7
00000502: 00 82
00000503: 00 15
00000504: 00 42
00000507: 00 FF
00000508: 00 FF
00000509: 00 E9
0000050A: 00 3F
0000050B: 00 C4
0000050C: 00 1B
001BC947: 88 E9
001BC948: A2 B4
001BC949: 15 3B
001BC94A: 42 E4
001BC94B: 00 FF
001BC94C: 00 90

~~

 そんなわけで、エミュレータでスーパーバグファミコンを[理論上、再現できる」ことは確定しました。
 皆様は是非とも「DQ5でコイン11111111枚が手に入り、防御に向かって攻撃すると会心の一撃で5桁ダメージが出て、FF6で獲得EXPが1500万程度で、マリオカートでCPUが蛇行運転しまくるdiv16/8破壊パターン」を見つけてみてください。

・2024.3.20追記
 ねこかぶさんトコでSNESエミュレータAresを改造&ビルドするハック方法が公開されました。
スーパーバグファミコン再現したエミュを作成する

 しかも都合の良いことにAresはSNES9Xとは異なる実装になっているおかげで、4215を実行した時に返る値まで自由に調整が可能です。

case 0x4215: return io.rddiv.byte(1); //RDDIVH
を
case 0x4215: return 0xff; //io.rddiv.byte(1); //RDDIVH

 ねこかぶさんは上記のように書き換えを提案していましたが、4STシイナさんのところに届いたスーパーバグファミコンはFF6で15728672ポイントを取得していたので、試しに0xffではなく0xf0に書き換えてAresをビルド。
 その結果…

 無事にスーパーバグファミコンの完全再現に成功しました。
 ドラクエ5の1111111…は現時点では未確認ですが、理論上ダメな理由はないので、おそらくこれでハック完遂ではないかと思われます。

シューテングゲームKG-007届いた

この記事を読む前に以下の動画をご視聴ください。
<YouTube>
 ファミコン人気にあやかり少数作られた今や知る人もほぼいないロストアイテムの全貌を追う!【1980sQUEST】


 そして、連射測定アラーム時計「シューテングゲームKG-007」は無事にクラウドファンディング出資者のもとへとやってきましたとさ。
 ちなみに同ハード、電源はLR44ボタン電池×2の3V駆動となっております。
 ふむふむ。



 まあこうなるよねっていう(USB DC-DCコンバータとブレッドボードワイヤ)

 ちなみにUSB DC-DCコンバータはAmazonで3個999円ですた。
Amazon : https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BQVS6WZ6/

 ぱかっとな。

 ボタンを直列で繋いでるプラスマイナスに電源線を半田付け。

 DC-DCインバータの電圧を3Vに設定し、極性をを間違えないようにプスッとな。

 というわけで、ボタン電池の液漏れに怯えることのないUSB駆動型KG-007爆誕!
 ただし、あまりにも消費電力が少なすぎて、オートパワーオフ機能付きのモバイルバッテリーの電源が「何も繋いでいない」と誤認識して勝手に電源が切れるという、なんとも微妙な使い勝手に。

 コイツもしかして、電卓用の1.5Vソーラーを2個並列で繋いでキャパシタを入れれば電池無しで動くのでは…?

・・

オマケ:基板のボタン実装面の様子

Linkstation LS210Dをスリム化してみた(追記あり)

 家庭用ファイルサーバ(NAS)のBUFFALO Linkstation LS210Dシリーズのハードディスク壊れた後の亡骸を友人に貰ったので、バラして余ってたSSD240GBを突っ込んでみました。
(参考記事:ひこぽんのーとさん)

 ルータ挟めとか色々書いてるサイトが多いですが、ひこぽんのーとさんが書いてるとおり「PCを192.168.11.1に固定してLinkStationにLANケーブル直結でTFTPで流し込むだけ」でも全然いけます。

 ただし、2023年11月27日現在ファームウェアアップデータ1.80はドライブ換装対策されており、EMモードからフォーマットができなくなってます。
 なので、kokosan60氏の記事「LinkStationのHDD総入れ替え」を参考に別モデルのアップデータからLSUpdater.exeをLS210Dのファームウェアアップデータに上書き。
 さらに LSUpdater.ini の末尾に下記2行を追記。

[SpecialFlag]
debug=1

 これでLSUpdater.exeを実行したらタイトルバーを右クリック→デバッグモード→完全フォーマットをチェックし、ファームウェア更新を実行することで、見事に復活!

 そしてここでふと気づく――最近のSATA SSDって中身が超小さいから、殻割りすればメチャクチャ小さいNASを作れるのでは…?

 ドギャーン!

 まあ当然できるわけです!(・Д・)
 体積が10分の1以下まで圧縮されるので、超省スペースな高耐久ファイルサーバとしてうまく活用できそうな感じ。

 ただし、SSDがメイン基板に触れてショートするリスクがあるので、間に絶縁用のクッションなり何なりを入れておくほうが良いでしょう。
 あと、上の写真では銅ヒートシンクがくっついてますが、これは自分で後から付けただけで、標準仕様だと「ハードディスクマウント金具とCPUがくっついて放熱する設計」です。

 ちなみにLinkStation LS210DのCPUはメチャクソ非力なので、転送レートはシーケンシャルアクセスでせいぜい30MB/s程度。
 書き込み中の消費電力が4Wで、アイドル時が3.4W(月の電気代100円以下)と考えれば、人によっては使い道はあるかなぁ、くらいですかね。

~追記~

 Aliexpressで300円前後で売られているUSB5V-DC12V昇圧コンバータケーブルでも起動確認できました(Amazonでも千円くらいなので中華通販嫌いな人はそっちで)
 USB5V/1.5Aあれば楽勝で動くので、災害用ソーラーチャージャー付USBバッテリで動かすのも面白いかもっすね。
 なお、USB-ACアダプタの変換効率にも依存しそうですが、電圧変換がAC100V→DC5V→DC12V…と無駄が多いためか、消費電力が「書き込み時4.6W・アイドル時3.7W」と、わずかに純正ACアダプタより多い傾向にありました(電気代という観点で見ればほぼ誤差ですが)

続続ボコスカウォーズ最強ワザ考察(追記あり)

前回の記事:続・ボコスカウォーズ最強ワザ考察

 前回はボコスカウォーズのROMを書き換えて、マイクカウントを表示できる機能を追加しました。  そしてROMチップ差し替えのためにカセットを殻割りすると――

 オウフ。
 ボコスカウォーズはモールド樹脂固め型とROMタイプの二種類があるらしいですが、見つかるまで殻を叩き割るのはしんどいので、別案を考えます。

~対処方法~

 ボコスカウォーズはマッパー0のPRG32K+CHR8Kカセットなので、同じROM仕様で安価で高確率でROM脚をいじれるタイプのカセットをドナーに使います。
 というわけで「任天堂サッカー」を叩き割って、半田吸い取り器でROMをもぎ取った結果がコチラ。

 このドナーにICソケットを半田付けしたら、ハックROMを用意します。

1.ダンプしたボコスカウォーズのNESROMをバイナリエディタで開き、前回の記事を参考に、マイクカウント集計改造パッチを施してから前半16バイトヘッダを削る。

2.アドレス0000-7FFFをPRGファイル、アドレス8000~をCHRファイルとして個別ファイルに保存。

3.EPROM(27C256)を2個用意し、この記事と同じようにCHRとPRGROMをEPROMに焼く。

4.BAKUTENDOさんの記事を参考に、PRGROMだけ26ピンを浮かせてGNDに落としてソケットに差してください(※CHRを27C64に焼いた場合この作業は不要です)

5.ファミコンに、ROMが奥側になるよう(つまり前後逆)挿入して電源ON!

 これでゲームを開始し、ボコスカウォーズがマイク入力待ち状態で起動し、ゲーム開始時にマイクカウントが表示されるようになっていれば成功です。



 そして何十分もマイクに息を吹き込みまくったり、定格以上の電圧を突っ込んでゲーム音のボリュームがデカくなるくらい昇圧したりと色々試した結果――!

 78…!! 俺の限界は78……!!!!!!!

※これが200以上でなければボコスカウォーズの裏ワザは発動しません。

 ぶっちゃけ、これ無理では???(素)

~追記1~

 この状況を見て、しらかべのジミーさんよりポスト。

 果たして、2023年11月現在ボコスカウォーズの裏ワザを発動できるファミコン実機は日本国内に存在するのでしょうか…?

~追記2~

 2コンをバラしてマイク裏のプラスマイナス端子をドライバーで高速連打しまくることで、マイクカウント102に到達。
 本末転倒すぎますが、スイッチングICを使って強引にON/OFFを繰り返して200オーバーを叩き出せる可能性はある…かも。

~追記3~

 ついに200の壁を突破しました!

 2コンを分解した状態でボリュームを付けずに下写真の赤マルの箇所に指で触れるとスピーカーに強いノイズが乗り、これだけでマイクカウントが100オーバー回転。

 この状態のまま「追記2」と同じスピーカー端子のショート連打を組み合わせることで、228の値を叩き出すことができました(追記:さらに赤マルの触る場所を微調整することで、マイク入力なしで228がでました)

 つまり、指で触れなくてもずっとブ~~~…のノイズ音が入り続けて全自動でマイクカウントが回り、カウント値200以上に上昇する2コンを入手すれば、分解に頼らずに裏ワザを理論上実現可能ということ。
(昔、こういうファミコンちょくちょくあったよねえ)

 ここから先はシイナさんに頑張ってもらうことにして、ウチは筆を置くとします。

~最終追記 2023.12.8 ~

 4STシイナさんがファミコンを50台買う狂気の比較によって、見事に原因を特定し、ボコスカウォーズ最強ワザを確実に成功させることが出来るようになりました!