BOOX Nova 2の手書き入力は凄かった

前回の記事 : BOOX Nova 2をカッコよく!

 ここ数日いじって遊んでいるONYX BOOX Nova 2には「ワコム製4096筆圧感知付き電磁誘導ペンタブモジュール」が内蔵されているので、手書きでノートを取ることも出来て、仕事やちょっとしたお絵描きにも便利です。
 そしてノートアプリの左ツールバーにある「AI」(たぶんAとカーソルマーカー)のアイコンをタッチすれば、ノート内にある手書き文字をテキストデータに変換することが出来るのですが――その実力、とくとご覧あれ!

 一行目のように文字ピッチをしっかりと定めていたり、二行目のように少し癖のある文字程度ならまだ分かるものの、字体を崩して文字サイズまでデタラメに書いているのに普通に変換してしまうのがヤバい。

 さらに文字を崩し、インチキ文字を混入させてみます。

 「読」を二つとも字体を変え、「な」を一筆書き。
 日本語モードを選んだ状態で三行目に大文字小文字のローマ字を混入させたうえ「大都会岡山」に至っては都のおおざとが潰れ、会の四画目を一筆書き、岡の四画目も一筆書き、山は崩し字……ともはやデタラメですが――バッチリ認識しますね。
 この認識率であれば、咄嗟に書いたメモを見て「自分でも読めねえ!」という状況でも、逆にBOOX Nova 2が教えてくれる……なんてコトもあるかもです。

・・

 ちなみに文字そのものはある程度崩れていても大丈夫ですが極端に異常な書き順では認識異常を起こすので注意です。
 例えばアルファベットのNは本来「一画目の縦棒を上から下に書く」のですが、これを「下から上に書くように一筆書き」をすると誤認識します。
 なので「多少崩れていても、書き順を守れば高い認識率になる」という認識で使うのが良いでしょう。

 また、どうやら単語辞書と照合しているらしく、辞書に含まれていない単語に対しては誤変換したり、文字抜けが起こる場合があります。

 そして、私は検証中に色々とマズい文字抜けを発見してしまったのです――

 ……う、う~~~~ん(‘-`;;;
 

BOOX Nova 2をカッコよく!

前回の記事 : 続・BOOX Nova 2

前々回の記事 : BOOX Nova 2買ったったったったった!!!

 Android9.0搭載の7.8インチeInk端末「BOOX Nova 2」がやってきてから五日。
 出来るコト出来ないコト色々あるけれど、結論としては「さようならKi*dle Paper whiteマンガモデル……」といった感じっす。
(BOOX Nova2の快適さに慣れたら、6インチの反応遅いeInkに戻れないよぅ)

 さらにサンワサプライ耐衝撃シリコンケースも装備して、落下対策もバッチリ!
 ……だけど使っているうちに、とあるコトが気になり始めました。

 写真だとわかりにくいけど、なんだか背面がすっごいテカるよ!!

 サラサラとした手触りのための表面加工は、ちょっとした引っ掻きキズとかでだんだんまだら模様にテカるわけで。
 前述の耐衝撃シリコンケースは「背面が剥き出し」になっているゆえに、バンドの無い箇所だけどんどん汚れていくことになります。
 いずれどこかサードパーティから発売されるであろう「背面オールガードのシェルケース」を待っても良いけれど、耐落下性能が犠牲になるのはちょっとイマイチ。
 そもそも耐衝撃シリコンケースが無駄になるのもイヤな感じ。

 ――と思っていた最中、BOOX Nova 2用保護フィルムの販売を始めたPDA工房の通販ページに興味深い新製品が出てました。

 BOOX Nova2の背面を3M製保護フィルムでドレスアップ! これや!!

ウチ「今日取りに行きますんで”カーボン調・ブラック”で準備お願いします!!!」
中の人「お待ちしております」

 というわけで、またまたPDA工房へお邪魔してきました。
 そして、先程注文した商品とご対面。

 車のラッピングとかで使うヤツにそっくり!
 ウチも背面が加水分解でベトベトになったノートPCを包むのに使ったことありますが、さすがお高いスリーエム製だけあって手触りは「あー、値段高そう」って感じ。
 ちなみにフィルムの間から空気が抜ける構造になっているらしく、雑に貼っても気泡が出来にくいらしい。

 では、いざ装着!

 プロのテクニーーーーック!!(・∀・) ※中の人にやってもらいました。

 ためらい無く一瞬でセンターにビタ打ちで貼ってて、完璧な仕上がり……すごー。
 端子の段差にはヒートガンでフィルム合わせもバッチリ。

 USB type-C端子の周りもふつくしい……。



 そして……

 ゴゴゴゴゴゴ……(圧倒的存在感)

~結論~
満足度クッソ高いから皆も貼るべし!

綺麗に貼ってくれた中の人へのお礼に、商品ページへのリンクぺたり(*・ω・)ノ
PDA工房 : スキンシール Onyx BOOX Nova2 【各種】

 ウチは「カーボン調・ブラック」にしたけど、二度と剥がさないつもりなら「木目調・マホガニー(強粘着)」にしてみるのも良いかもねぇ。

 あと、フィルムを貼ったら自分が思っていた以上に気分が良くてビックリした。
 やっぱ「4万円近い機器が汚れていく」のは結構なストレスなんだろうなぁ……。


 満足~(> ω <)

続・BOOX Nova 2

前回の記事 : BOOX Nova 2買ったったったったった!!!

 というわけで、前回はセットアップとGoogle Playアプリ導入やらをやったので、今回はいくつか追加でいじってみるよ!

・電源設定のカスタマイズ
 再起動する都度にWiFi切れてうっとうしいので下記の通り変更。
 設定、電源管理、デバイス起動時に常にWiFiをオンにします(チェック)。
 あと、シャットダウンするまでの時間を「1 Days」にしてみた。

・ファームウェアアップデート
 日光の下で使うと画面が乱れるバグが出ているっぽいので、アップデートを実施。
 設定、ファームウェアアップデート、アップデートを確認、更新。
 ちなみに1度では終わらないので、再起動の都度に何度も当てる必要がある。
 全て適用すれば「アップグレードパッケージがありません」と表示される。

・ナビボールの設定画面が全初期化された!
 ファームウェアを最新版にアップデートしたところ、ナビボールそのものはちゃんと動いているのに、設定画面だけ全て工場初期出荷時の状態に戻された。
 アプリ、ナビボール、「ナビボールを使用する」をOFF/ONして再設定。

・やっぱりホームボタンが使いにくいのでカスタマイズ
 トップページに戻りたいと思って無意識にホームボタンを押すと「戻る」!
 うがー!! ……ってわけで、設定、アプリ。
 「戻る」ボタンの機能を「ホーム」ボタンの機能に変更します(チェック)。
 代わりにナビボールで「戻る」を代用するのが無難かな。
 ※追記:これを設定すると「戻るキー長押しでバックライトON/OFF」まで無効化されました。なんでそんなことするの……。

・Nova2でリモート操作できるかな?
 とりあえずTeamViewerは問題無くインストールOK。
 反応速度と画面描画のバランスを考えるとA2モードで作業するのがベスト。
 7.8インチあればTeamViewerのタッチモード+BOOX Nova 2を横画面にしてワコムペンで十分使えるのでアリかな。

・Nova2リモート操作できるかな?
 先ほどはNova2でリモート端末をいじっていたけど、逆にPC側からBOOX Nova 2をいじれるか実験。
 設定、アプリ、USBデバッグモード(チェック)。
 事前にPCにはADBやAndroidデバッグ関連のドライバを全部ぶち込んでおく。
 (分からない人はググれ! この操作は人に聞いてやらない方がいい)
 PCとNova2を接続して「このPCからのデバッグを常に許可する」。
 scrcpyをのWindows版を落としてきてscrpy.exe実行。

[server] INFO: Device: ONYX Nova2 (android 9)
INFO: Renderer: direct3d
WARN: Trilinear filtering disabled (not an OpenGL renderer)
INFO: Initial texture: 1400×1872
WARN: Device disconnected

 残念ながらUSBケーブル直結でのリモート操作は出来ず。
 そもそも、ランチャーアプリの差し替えもダメだもんなぁ……。

・ONYXアカウント登録
 ノートを何度か使っているとアカウント登録を勧められるので、WeChatではなく2番目のアイコンからSMS認証を選択。
 国際番号+81、自分の携帯電話番号の頭の0を取って(090=90)入力して認証するだけでOK。

・Nova2に使えるケース
 ウチはアマゾンのONYX International販売ルートで購入したので、専用ケースがなくて無防備状態!
 というわけでウチになにか良いモノがないかと思っていたところ、5年前に購入した上海問屋の8~9インチタブレット用ケースがバシッと合致。
 既に絶版ではあるけれど、8~9インチ用の汎用ケースなら大抵行けると思う。

 色は悪趣味だけど在庫品で371円だったから……。
 あと、ペンも収納できるから便利なの。

・Nova2に使える保護フィルム
 PDA工房でウチのBOOX Nova2を型取りしてきたので、近いうちに様々な種類の保護フィルムが発売されるはずです。
 そして、ONYX International版付属フィルムと比べて、その違いは一目瞭然!

 左:既製品。キリカキが簡易カット。
 右:PDA工房版。戻る(ホーム)ボタンに周囲をピタリと囲む高精度カット。

 ウチはeInkの風合いを損なわないように「低反射フィルム」にしましたが、ペンの書き心地にこだわる人は「ペーパーライクフィルム」あたりも良いかもっすね。

・Google Keepの画面が潰れるバグ続報
 前回の更新でお伝えしたとおり、Google Keepでテキストメモを編集しようとすると、文字が潰れてかなり悲しいことになるのですが……

 この状態でUSBキーボードまたはBluetoothキーボードの電源を入れると……

 その間だけ画面がフルスクリーンに切り替わり、正常動作します。
 ちなみにメモを閉じて開き直すとまた潰れるので、またキーボードを抜き差しすればバッチリOK~……って、やってられっか!ヽ(`Д´)ノ
 お願いだからここだけは改善してほしいです、頑張ってONYX……。

BOOX Nova 2買ったったったったった!!!

 全ての始まりはこのツイートであった。


 最近のeInkすごいなー。
 うん、すごいなー。
 すご――――

BOOX Nova2 $339.99 (公式通販)
ばーん!

 ……ていうか我慢できるわけないって。

・そもそもBOOX Nova 2ってなに?
 筆圧4096レベルのワコム製ペンモジュール付きのモノクロ電子ペーパー端末。
 OSはAndroid 9.0搭載&Google Playアプリも利用可能なので、色々遊べるよ!
 内蔵ストレージ32GB&microSDXCカードスロットなし(USB type-Cストレージはいけるけど使い勝手は……うーん)というキツ過ぎる仕様だけど、そこそこのCPUとそこそこのメインメモリ積んでるから、きっと色々遊べるよ!(2回目)。

・開封後の流れ(ざっくり)
 日本語 >>> 同意する
 ネットワーク時刻を同期を一度オフ
 上フリックして日本標準時 GMT+9:00。日付と時刻併せて>>>
 電源管理はとりあえずデフォルトで進行(後で変更する)。
 タッチ設定、キャリブレーション。
なつかしい感じ

 設定、ネットワーク、WiFiオン、WiFi行をタッチ、アクセスポイント接続。
 これで最初の準備は大体ざっくり完了。

・Googleサービスフレームワーク登録

 これを完了させないとGoogle Playストアが使えないので必須作業。
 設定、アプリ、Google Playを有効化をチェック。
 自分のGoogleアカウント情報を入力してログイン。

 私はロボットではありません、登録!

 この値はすでに登録されていますッッッ!?
※ソフトキーボードのENTERをタップした時点で、実は裏画面で認証が通っている。
 さすがにめっちゃ焦った……。

 それから十数分放置してたら、設定→アプリ→Google設定、でログインできるようになっていたので「アカウント管理、システムアカウント設定、マネージャー」を開いてちゃんとGoogleアカウントがログイン状態になっているかを確認しておく。

・いくつかAndroidアプリを検証!
 せっかくGoogle Playが使えるならAndroidアプリを適当に突っ込んでテストテスト。

1.ATOK for Android (必須!)

 デフォルトの中文/英文キーボードなんて使ってられない。
 USB/Bluetoothキーボードで入力したい人は絶対入れるべき。

2.Google Keepノートアプリ (微妙)

 ハードウェアキーボードモードだと正常動作するけど、ソフトウェアキーボードだと何故か入力枠が超小さくなったり、文字が潰れて全然読めません。
 開発チームの中の人には、是非ともこの改善を期待したい(ホントお願い!)。

3.Twitter公式アプリ (まあアリかな)

 スクショ撮影の瞬間に頭のおかしい人が表示されたけど
 ちなみにツイッターや各種SNSのように、頻繁に画面をスクロールしながら使うアプリの場合、画面のリフレッシュレートを「通常モード」から「A2モード」に変更しておくと、ほどほど快適で良い感じ。

 スピードは「Xモード」が一番速いけど、さすがに画面にゴミが残りすぎてキツい。
 個人的に背景色&画面輝度は上記ゲージ(0&半分)が好み。

4.ASTROファイルマネージャ (必須)
 Google Driveアプリでローカルストレージにアクセスできなかったけれど、ASTROでドライブマウントしたところうまくいった。

・筆圧4096レベルのワコムペンはどう?

 電子ペーパーでイラスト描ける人は相当ツワモノだと思う。
 ※特性を知っている人なら「無理すぎる」と分かるはず。
 Apple Pencilとかガチの液タブの感じを期待してはいけない。
 まあ300dpi&縁なしパネルなので手書きでガシガシとメモを取りたい人には便利。

・BOOX Nova 2をKindleリーダーとして使うオススメの方法

 事実上の外部ストレージ不可のマシンに電子書籍アプリを入れるなら「どうしてもオフライン環境に行く前に、そこで読みたい本を事前に入れておく」という用途が無難。

 もしテザリングやモバイルルータなどで常時WiFiデータ通信を確保できるのであれば、プリインストール済みの「ブラウザ」でウェブ版電子書籍サイトを閲覧すれば、ストレージを消費せずにダウンロード待ちもほとんどナシで読むことができる。

【Kindleマンガ本棚の場合】
 ウェブブラウザで https://www.amazon.co.jp/kindle-dbs/library/manga を開いてブックマークに登録。
 読みたい漫画を開いたら、ブラウザ左下にあるフロートボタン中央の、斜め矢印が二つ並んだアイコンをタッチ。

 これで通常表示とフルスクリーン表示を交互に切り替えできる。

 左(通常)と右(フルスクリーン)を比較してみるテスト。

・ナビボールを使いこなすべし

 ちなみに上の比較画像で右に表示されてる黒い玉は「ナビボール」といって、ダブルタップするとホーム画面に戻れるなど、ショートカット的な使い方をする機能。
「ホームボタン押すたびに”戻る”になるのはなんでじゃろ???」
 って思ってる人はナビボールの使い方を覚えるんだ(アプリ、ナビボール、で設定画面を開けるよ)
 個人的にはボタン1の「戻る」は要らないので「フルリフレッシュ」を割り当てておくと、A2モードで背景がガビガビしてる時に画面を再描画してキレイにできるのでオススメ。

 そしてナビボールをいじってる最中にスクショ機能の存在に気づいた件。
 なんてこったい(ちなみに上のASTROだけスクショで撮影しました)。

・電子ペーパーで音楽を聴きたい変態さん!

「スピーカー非搭載のはずなのにどうして音量コントロールがあるんだろう……」
 ふとそんなことを思って、USB-DACのiBasso DC01(参考記事)を接続してみたところ、ふつーに音が鳴りました(まあAndroid9.0ですものね)。
 つまり……

 YouTubeもいける!!!!!!!!!!!!!(誰得)
 でもまあ、電池をガンガン消費しまくっても本を読みながら音楽聴きたい人には便利……なのかなぁ。

・さいごに

 日本国内の流通価格は39,800円くらいで、アマゾンジャパンは2020年5月7日現在は在庫切れで注文不可になっているものの、しばらくすれば普通に買えるようになるかなと。
 ちょっとでも早く入手したい方は、冒頭でも紹介した公式通販(推定納期は1~2週間くらい?)で買うのが吉。
 あと、設定項目を見た感じ「専用ケースの開閉でON/OFFできる機能があるっぽい」ので、ONYX BOOX 日本公式さんの中の人に販売を期待しておこう(‘ω`)

FUJI WiFi + Blackview A60 Proでテザリング

※今回の作業はクッソ危険です。
 というか、ウチも危うく文鎮を製造しかけたのでわざと大雑把に書きます。
 理解できずに流れ通りにやるとガチで端末が即死する作業なので、質問も答えない方針で行きますし、無論自己責任で。
 スマホを1台しか持って無くて、それが止まると命に関わる~……みたいな人は絶対やっちゃダメですよ!
 あと、この作業をやると「データが全部ぶっ飛ぶ」のでバックアップも必須。

前回の記事:FUJI WiFiの月1480円20GBプラン契約

 そこそこスピード出るわ激安だわで、昨今のCOVID-19騒ぎの影響で応募が殺到し、結局500円引きキャンペーン最終日の一週間前にSIMカードの弾が尽きて新規受付は中止……となかなかな状況でしたが、FUJI WiFiのSIMカードはテザリング周りでトラブルが起こることが多いという弱点もあります。
 たとえばドコモ系のSIMロックを解除済み端末にFUJI WiFiのSIMカードを入れた場合は、adbコマンドで
settings put global tether_dun_required 0
を流し込んでおかないとテザリングが使えない~…といった感じですね。
 あと、FUJI WiFiの場合は他にも「SIMフリー端末でもテザリングが出来ない場合がある。ソフトバンク系MVNOなのにAQUOS sense Basicなど旧世代SB系端末でテザリングは不可。iPhoneは原則NG。Pixel3以降もroot必須」などなど、色々とキツい仕様もあったり……。
 まあ、ルータプランを契約してる人とかモバイルルータしか使わない人にとっては、超ステキなモバイル回線なのですけどね。

 そしてそんなことをつゆ知らず、ウチが「わーい、タイムセールだ~」と何も考えずにポチってしまったのがコチラ。
Amazon : Blackview A60 Pro 10,999円

 このスマホ、実はドコモ系以外のMVNO SIMではUSBテザリングとBluetoothテザリングは使えるのにWiFiテザリングが動かない珍仕様。
 ドコモ系SIMを使った場合も、何故かテザリングで5GHzが使えない!
 ソフトウェアキーボードがウンコなのにATOKを入れるとバグる!
 設定アイコンがキモくて悪趣味! バックボタンが今どき右側!
 充電端子がmicroUSB! CPUにMT6761V/WB積んでるのにもっさり!!
 なのにデュアルカメラで保護フィルムとケース付いてて指紋認証まである!

 どう考えても力の入れ方を間違え過ぎ感の漂う珍ハードで、今ならもっと使い勝手の良いUMIDIGI A3Sが8,000円以下で買えるのでコレを買う理由は無いっす。
 が、うっかり買っちゃった人が幸せになるための方法が一つだけあります。

ブートローダーをアンロックしてTWRPを入れてAndroid10に書き換え

 結局BlackviewのカスタマイズしたOSがうんこなだけで、ハードウェア設計的には他者と大差無い→OS書き換えれば良いじゃん、という話です。
 以下はざっくり流れを説明。

1.ビルド番号連打で開発者向けオプションを開放しUSBデバッグ有効とOEMロック解除。
2.PCにA60Pro用ADBドライバadb-setup-1.4.3.exeをインストールしA60Proをデバッグモードで接続し、A60Proでデバッグ端末を許可。
3.Minimal+adb_fastboot_platform-tools_r29.0.6_2020.zipを展開しadb shellで正常に入れることを確認したら、platform-toolsの展開フォルダをコマンドプロンプトで開いて、adb reboot bootloaderコマンドでfastbootモードで起動。

 この時点でA60Pro用TWRP(331 blacview a60 pro.rar)をダウンロード。
 recovery.imgを展開し、fastbootコマンドと同じフォルダに配置しておく。
 また、海外フォーラムには書いていないけどA80Pro用のvbmeta.zipもダウンロードして、こちらも中身のvbmeta.imgを同フォルダにコピーしておく。
 microSDXCカードにAOSP 10.0 v215(system-quack-arm64-ab-gapps.img.xz)を展開したimgファイルを事前にコピーしておく。
 Magiskのzipを入れておいてroot取るのも良いかもしれない。

4.fastbootモードで起動したらアンロックとTWRP導入を行う
fastboot flashing unlock
fastboot flash recovery recovery.img
fastboot flash boot recovery.img
fastboot flash vbmeta vbmeta.img
fastboot reboot
※海外フォーラムではfastboot flash recovery recovery.imgしか書かれておらず、その通りに実行すると起動ロゴで無限ループに陥る。もしかすると上のコマンド一発で通らない可能性もある。諦めなければいつか起動するようになるから頑張るんだ。

5.リブート中にボリューム上ボタンと電源ボタンを長押しして、リカバリメニューが開いたらボリューム上でカーソルを動かしてrecoveryを選んでボリューム下でTWRP起動。

6.思いっきりロシア語のメニューが開くので、右列の上から三番目、地球アイコン、Englishを選択、決定ボタンっぽいのをタッチしてUIを英語に変更。

7.WipeでSwipe to Factory Resetを実行して端末内データを全消去してからInstall、Install Imageでxz展開済みのsystem-quack-arm64-ab-gapps.imgを[System Image]に書き込む。

8.さらにWipeでdelvikやらdataやらcacheやら消しつつ、再びSwipe to Factory Resetを実行。意味があるか分からないけど念のため。

これで起動すると、Google Play以外ムダなものが何も入っていない、超シンプルなAndroid 10の初回セットアップ画面が開くので、後は自分のGoogleアカウントを打ったりやら色々やってください。

A60ProにAndroid 10を入れるとどうなる?

 前述のトラブルはガッツリ解決します。
 テザリングに5GHzが使えて、FUJI WiFiでもWiFiテザリングが出来るようになり、バックキーは左側に表示されるし、ATOKを入れてもバグらない!
 設定アイコンも普通の歯車でUIも安定しててキビキビ。
 液晶左上と右上のノッチデザインを配慮してないレイアウトになるけど、バッテリー残量表示をオンにすれば実害ナシ。

 とりあえずNova Launcher入れて、テザリング&動画視聴専用スマホ完成っす。