Linkstation LS210Dをスリム化してみた(追記あり)

 家庭用ファイルサーバ(NAS)のBUFFALO Linkstation LS210Dシリーズのハードディスク壊れた後の亡骸を友人に貰ったので、バラして余ってたSSD240GBを突っ込んでみました。
(参考記事:ひこぽんのーとさん)

 ルータ挟めとか色々書いてるサイトが多いですが、ひこぽんのーとさんが書いてるとおり「PCを192.168.11.1に固定してLinkStationにLANケーブル直結でTFTPで流し込むだけ」でも全然いけます。

 ただし、2023年11月27日現在ファームウェアアップデータ1.80はドライブ換装対策されており、EMモードからフォーマットができなくなってます。
 なので、kokosan60氏の記事「LinkStationのHDD総入れ替え」を参考に別モデルのアップデータからLSUpdater.exeをLS210Dのファームウェアアップデータに上書き。
 さらに LSUpdater.ini の末尾に下記2行を追記。

[SpecialFlag]
debug=1

 これでLSUpdater.exeを実行したらタイトルバーを右クリック→デバッグモード→完全フォーマットをチェックし、ファームウェア更新を実行することで、見事に復活!

 そしてここでふと気づく――最近のSATA SSDって中身が超小さいから、殻割りすればメチャクチャ小さいNASを作れるのでは…?

 ドギャーン!

 まあ当然できるわけです!(・Д・)
 体積が10分の1以下まで圧縮されるので、超省スペースな高耐久ファイルサーバとしてうまく活用できそうな感じ。

 ただし、SSDがメイン基板に触れてショートするリスクがあるので、間に絶縁用のクッションなり何なりを入れておくほうが良いでしょう。
 あと、上の写真では銅ヒートシンクがくっついてますが、これは自分で後から付けただけで、標準仕様だと「ハードディスクマウント金具とCPUがくっついて放熱する設計」です。

 ちなみにLinkStation LS210DのCPUはメチャクソ非力なので、転送レートはシーケンシャルアクセスでせいぜい30MB/s程度。
 書き込み中の消費電力が4Wで、アイドル時が3.4W(月の電気代100円以下)と考えれば、人によっては使い道はあるかなぁ、くらいですかね。

~追記~

 Aliexpressで300円前後で売られているUSB5V-DC12V昇圧コンバータケーブルでも起動確認できました(Amazonでも千円くらいなので中華通販嫌いな人はそっちで)
 USB5V/1.5Aあれば楽勝で動くので、災害用ソーラーチャージャー付USBバッテリで動かすのも面白いかもっすね。
 なお、USB-ACアダプタの変換効率にも依存しそうですが、電圧変換がAC100V→DC5V→DC12V…と無駄が多いためか、消費電力が「書き込み時4.6W・アイドル時3.7W」と、わずかに純正ACアダプタより多い傾向にありました(電気代という観点で見ればほぼ誤差ですが)

続続ボコスカウォーズ最強ワザ考察(追記あり)

前回の記事:続・ボコスカウォーズ最強ワザ考察

 前回はボコスカウォーズのROMを書き換えて、マイクカウントを表示できる機能を追加しました。  そしてROMチップ差し替えのためにカセットを殻割りすると――

 オウフ。
 ボコスカウォーズはモールド樹脂固め型とROMタイプの二種類があるらしいですが、見つかるまで殻を叩き割るのはしんどいので、別案を考えます。

~対処方法~

 ボコスカウォーズはマッパー0のPRG32K+CHR8Kカセットなので、同じROM仕様で安価で高確率でROM脚をいじれるタイプのカセットをドナーに使います。
 というわけで「任天堂サッカー」を叩き割って、半田吸い取り器でROMをもぎ取った結果がコチラ。

 このドナーにICソケットを半田付けしたら、ハックROMを用意します。

1.ダンプしたボコスカウォーズのNESROMをバイナリエディタで開き、前回の記事を参考に、マイクカウント集計改造パッチを施してから前半16バイトヘッダを削る。

2.アドレス0000-7FFFをPRGファイル、アドレス8000~をCHRファイルとして個別ファイルに保存。

3.EPROM(27C256)を2個用意し、この記事と同じようにCHRとPRGROMをEPROMに焼く。

4.BAKUTENDOさんの記事を参考に、PRGROMだけ26ピンを浮かせてGNDに落としてソケットに差してください(※CHRを27C64に焼いた場合この作業は不要です)

5.ファミコンに、ROMが奥側になるよう(つまり前後逆)挿入して電源ON!

 これでゲームを開始し、ボコスカウォーズがマイク入力待ち状態で起動し、ゲーム開始時にマイクカウントが表示されるようになっていれば成功です。



 そして何十分もマイクに息を吹き込みまくったり、定格以上の電圧を突っ込んでゲーム音のボリュームがデカくなるくらい昇圧したりと色々試した結果――!

 78…!! 俺の限界は78……!!!!!!!

※これが200以上でなければボコスカウォーズの裏ワザは発動しません。

 ぶっちゃけ、これ無理では???(素)

~追記1~

 この状況を見て、しらかべのジミーさんよりポスト。

 果たして、2023年11月現在ボコスカウォーズの裏ワザを発動できるファミコン実機は日本国内に存在するのでしょうか…?

~追記2~

 2コンをバラしてマイク裏のプラスマイナス端子をドライバーで高速連打しまくることで、マイクカウント102に到達。
 本末転倒すぎますが、スイッチングICを使って強引にON/OFFを繰り返して200オーバーを叩き出せる可能性はある…かも。

~追記3~

 ついに200の壁を突破しました!

 2コンを分解した状態でボリュームを付けずに下写真の赤マルの箇所に指で触れるとスピーカーに強いノイズが乗り、これだけでマイクカウントが100オーバー回転。

 この状態のまま「追記2」と同じスピーカー端子のショート連打を組み合わせることで、228の値を叩き出すことができました(追記:さらに赤マルの触る場所を微調整することで、マイク入力なしで228がでました)

 つまり、指で触れなくてもずっとブ~~~…のノイズ音が入り続けて全自動でマイクカウントが回り、カウント値200以上に上昇する2コンを入手すれば、分解に頼らずに裏ワザを理論上実現可能ということ。
(昔、こういうファミコンちょくちょくあったよねえ)

 ここから先はシイナさんに頑張ってもらうことにして、ウチは筆を置くとします。

~最終追記 2023.12.8 ~

 4STシイナさんがファミコンを50台買う狂気の比較によって、見事に原因を特定し、ボコスカウォーズ最強ワザを確実に成功させることが出来るようになりました!