Temu登録してみました(注意書きアリ)

 プロジェクタが3,000円だのApple Podsもどきが600円だのハチャメチャな値段設定で話題の中華通販サイトTemuですが、ユーザ紹介でぶん回すとバカみたいに大量のクーポンを撒きまくると話題になっているので登録してみました。

 ただしGoogle Playアプリからマルウェアが検知されたこともあるなど、新興勢力だけあってセキュリティ意識がガバガバな印象も正直強いので、捨て垢と格安スマホのショートメール認証で使うのが無難でしょう。

※使い捨てSMSサービスでも行けるかもですが、不審なログインを検知すると再認証が入るので、その辺を考えるなら固定番号が無難かなと。

 2023年10月21日現在は「数百円の買い物を2点すると10,000円クレジットチャージ」という、これまた狂ったキャンペーンをやっているので、とりあえず激安の耐熱手袋とタオルを買いました(‘-`)
 ちなみにクレカやPaypalだけでなく「コンビニ払いもいける」ので、最悪情報を漏らされても即死することはないかなと。

 というわけで「普段からAliexpressとか中華通販に慣れている」「古いスマホと格安SIMを持っている」「不良品を掴んでも泣かない」の三条件を満たせる人は、Googleの捨て垢でTemuに突撃するべし!

~ありがちなアフィリンク~
最大20,000円をもらうために、招待を承認していただけませんか?
こちらをタップして、TEMUで承認しましょう!
https://temu.com/s/I2Sl0lPBdgEAw6

続・ボコスカウォーズ最強ワザ考察

「どういうこと?」という人は下記リンク参照。
前回の記事:ボコスカウォーズ最強ワザ考察

 2023年10月14日の4ST LIVEでシイナさんが生放送でボコスカウォーズ最強ワザにチャレンジしたものの、ファミコン、ファミコン、ツインファミコン、ツインファミコン、ニューファミコン……と複数ハードを用いても全くビクともせず。
 おそらくファミコンのハードウェアの個体差によって出来るものとと出来ないものがあるのではないか?
 ということで、ウチも2コンSELECT+STARTを押下できる「アスキースティックTURBO JR.」を買ってやろうかと思ったものの、さすがにチャレンジのハードルが地味に高いので、改造パッチを考えることにしました。

・通常の流れ
 特定の拡張端子用ジョイスティックで2コンのセレクト+スタート信号を送出しながらリセットを押し、無音ウェイトが入ったらマイク入力を受け付け。
 マイク入力のカウント値はアドレス$002Eに格納され、C8(200)を超えると裏ワザが成功し、最強状態でゲームがスタートする。

・改造後のイメージ
 特定機器が無くとも、電源を普通に入れればマイク入力の受付状態になり、マイク入力のカウント値が画面に表示される。

 これが実現できれば(ROMライターは必要ではあるけれど…)アスキースティックを買わなくても、ボコスカウォーズの最強ワザを誰でもチャレンジできます。

~実際にやってみた~

1.何もキーを押さなくともマイク待ちウェイトに入るよう書き換え。
 前回の記事でも書いたとおり、下記のルーチンでSTART+SELECT判定をしているので、これを書き換えます。

00:8033:C9 0C CMP #$0C // 0C=1100 = START+SELECT
00:8035:D0 24 BNE $805B // 押してなければ通常分岐へ
↓
00:8035:EA NOP
00:8036:EA NOP

 ファミコンのCPU(6502)ではEAで処理を無効化できるので、プログラムアドレス$8035の条件分岐をNOP×2で破壊し、確実にマイク待ちウェイトに入らせます。

2.マイクカウント$002Eを保持する。
 裏ワザ用の一時領域がずっと放置されるわけもなく、ゲームを開始した瞬間にマイクカウント$002Eの内容はゲーム用パラメータの上書きによって破壊されます。
 これを回避するため、裏ワザ終端処理を次のように書き換えます。

00:8053:C9 C8 CMP #$C8 // ループでマイクに音が入った回数とC8を比較
00:8055:90 04 BCC $805B // キャリー1(C7以下)なら下行を飛び越える。
↓
00:8053:A5 2E LDA $002E // $002Eの値をレジスタAにロード
00:8055:85 E0 STA $00E0 // アドレス$00E0に待避

 待避アドレス$00E0はゲーム途中で破壊される可能性はあるものの、開始直後には正しく保持されていたので、実害は無いでしょう。
 また、勘の良い人は気づいたかもしれませんが、最終判定を破壊して強引に実装しているので「マイクに何も入力しなくても最強になってしまう」という仕様ですが、まあ気にしない気にしない。

※前述のSELECT+START判定ルーチンの破壊にNOPを使わなければ「最強にならないパッチ」を実装できますが、書き換える箇所がやたら多くなるのでやりません。

3.敵兵の数を描画するルーチンをハックする
 待避したアドレス$00E0のパラメータ00~FFを、10進数000~255という3桁の数列へ変換&描画する必要があるわけですが、ボコスカウォーズは画面の右上に都合よく、3桁の「敵兵表示欄」があります。

 サーチツールで調べたところ、敵兵の数はアドレス$000Fに格納されていたので、FCEUXのデバッガで$000Fにリードブレークポイントを仕掛けてチェック。

>00:81E6:A5 0F LDA $000F
 00:81E8:85 4B STA $004B

 アドレス$81E6で無事に停止したので、これを$000Fではなくマイクカウント$00E0の値を参照するように0F→E0に変更。

>00:81E6:A5 E0 LDA $00E0
 00:81E8:85 4B STA $004B

 これで「2コンのSELECT+STARTを押さずにマイク状態になり、ゲームを開始すればマイクカウントの値が画面に描画される」が実現できます。
 エミュレータでテストしたところ、しっかりマイク入力する都度に敵兵欄の値が変動していたので、しっかり動作しているようです。

4.バイナリエディタでROMイメージを書き換える
 あとは実機で試すために、MIFESやStirlingなど任意のバイナリエディタでボコスカウォーズのNESROMを書き換えます。

・アドレス 前 後
00000045: D0 EA
00000046: 24 EA
00000063: C9 A5
00000064: C8 2E
00000065: 90 85
00000066: 04 E0
000001F7: 0F E0

 ROMライター触れるレベルの人が上記の意味がわからないことはありえないと思うので、方法については割愛。

5.最後にパッチ後のROMをEEPROMに焼いて、実機カセットでテスト(未検証)
 パッチ後のROMを実機に焼く方法は「スペランカーの無敵モードを実機で」の記事を参照。
 ウチのボコスカウォーズはコンディションが良くて殻割りするのは勿体ないので、中古でポチったボロいカセットが届いてから追加検証します。


~考察おまけ:エミュレータによるマイク仕様の違い~

 シイナさんがボコスカウォーズの検証動画で、エミュレータによって出来るものと出来ないものがあることを説明していましたが、実際にマイクカウントを見れば一目瞭然でした。
 
 VirtuaNESはしっかりと1ループごとにマイク入力がカウントされており、押しっぱなしにすると+256(オーバーフロー)で0になりました。
 一方、FCEUXはマイク入力をONにしたままループを終えても128で停止し、裏ワザのトリガーとなる200を超えることは出来ません。
 どうして後者は2分の1の確率で取りこぼしているのは不明ですが、前者はMキーがマイクとして実装され、後者はボタン入力をマイクに置き換える機能として実装されているため、それが原因かもしれません。

 そして、もしかするとファミコン本体にも個体差があり、毎ループごとにマイク検出できるものと、1/2の周期でしか判定できないモノがあるのかもしれません。
 これは複数のチャレンジャーによる検証が必要でしょう。

ボコスカウォーズの最強ワザ考察


 いつもどおり4STの動画を見て解析チャレンジです。
 ちなみに解析したあと、2014時点でとっくに海外フォーラムで解析済みだったということが判明した悲しい状況だったのですが、まあ供養も兼ねてうpうp。

・ボコスカウォーズの最強ワザとは?
 動画でも説明されてますが、2コンのSELECT+STARTを押しながらリセットボタンを押し、そこで「なってちょんまげってか~」と2コンマイクに喋ると最強になる…という裏技ですが、動画の備考にも書かれてるとおりファミコンのマイクにはON/OFFの1ビット判定しかないので何を言うかは特に意味ありません

 また、周知のとおり2コンにSELECT+STARTは無いので、拡張端子にアスキースティック2台を接続して3コン/4コンの後者を2コンとして使うのが「本家」のやり方ですが、2コンモードへの切り替えスイッチの付いている拡張パッドでも代用できます。

・実際の処理を見てみた
 2コンのSELECT+STARTを押しながらリセットした時の無音ウェイト中に、エミュレータFCEUXでブレークをかけたところ一発で当該処理にヒットしました。
 だらだらと語っても仕方ないので、下記に重要処理を列挙。

// ボコスカウォーズの裏技コマンド判定ルーチン
 00:8030:20 B8 E7  JSR $E7B8 // この先にJOYP2判定あり
 00:8033:C9 0C     CMP #$0C // 0C=1100 = START+SELECT
 00:8035:D0 24     BNE $805B // 押してなければ通常分岐へ
 00:8037:20 B3 F3  JSR $F3B3 // タイトル画面描画コール。潰すと裏技中は真っ暗。
・ループ開始位置
 00:803A:AD 16 40  LDA JOY1 // AレジスタにJOYPAD1上方格納
 00:803D:29 04     AND #$04 // 4と論理積 = マイク判定
 00:803F:F0 02     BEQ $8043 // マイク無音状態なら下行を飛び越える
 00:8041:E6 2E     INC $002E // アドレス002Eに+1 (これが無敵トリガー)
 00:8043:A2 10     LDX #$10 // ここから
 00:8045:A0 00     LDY #$00 // Y++で1~255カウントループ
 00:8047:C8        INY
 00:8048:D0 FD     BNE $8047 // Yがオーバーフローで0になったら脱出
 00:804A:CA        DEX       // Xを減算し#$10が0になるまでループ
 00:804B:D0 FA     BNE $8047 // ここまで無音の要因(ウェイト)
 00:804D:E6 2D     INC $002D // アドレス002Dに+1
 00:804F:D0 E9     BNE $803A // ループ終端
・ループ終了
 00:8051:A5 2E     LDA $002E // Aレジスタにアドレス002Eをロード
 00:8053:C9 C8     CMP #$C8 // ループでマイクに音が入った回数とC8を比較
 00:8055:90 04     BCC $805B // キャリー1(C7以下)なら下行を飛び越える。
・ここで最強フラグを立てる処理(0014=FF)
 00:8057:A9 FF     LDA #$FF // アドレス0014に
 00:8059:85 14     STA $0014 // FFを書き込み=これで最強フラグON
・ここから本来のタイトル画面処理へ
 00:805B:20 E5 E2  JSR $E2E5
 00:805E:A9 00     LDA #$00
 00:8060:85 3F     STA $003F = #$00
 00:8062:A9 00     LDA #$00

 赤文字の箇所が注目ポイントです。
 処理としては「256回のループの中でC8(200回)以上マイクがONであれば最強フラグがONになる」という感じ。
 マイク信号を常時ONにするとループ255回目でオーバーフローで0に戻るはずなので、SELECT+STARTを押してリセットした後にほんの少し(コンマ秒)くらいの間を開けてから音楽が流れるまでマイク信号を入れ続けるのが正解と考えられます。

 シイナさんが実機で何度やってもダメだったのは、たぶんセリフが早すぎてマイク信号カウント200に到達してないのが原因かなと。
(※追記:シイナさん曰く、ずっと声を入れっぱなしにした時もダメだったらしいので、本体の経年劣化でマイク入力を取りこぼしてるケースもありそうです)

 動画で行っていた「マイクを固定してすぐに音声入力できるようにするアプローチ」は正しいはずなので、後はタイトルBGMが流れるまでマイク信号を入れ続けることが出来るかどうかが勝負所でしょう。

・エミュレータでやるなら「VirtuaNES 0.97」が良い感じ
 NESエミュレータVirtuaNES 0.97は、2コンのコントローラ設定に「任意キーにマイク信号の割り当て」があります。
 2コンのSELECT+STARTを押しながらF2(ソフトリセット)を押し、音楽が鳴るまでマイク割り当てキーを押下すれば、002EのカウンタがちょうどE0オーバーくらいまで回るので、確実に裏技が成功できます。

・・

 とりあえずウチはここまでで作業を終わるので、後は他の人に任せるのですん。
 それと、Xでの解析ツリー中に助言をいただいた、おばきいさん&たちばなみおさん、ありがとうでした(’ω`)ノ

低手数料の投げ銭システム「魔法都市」登録しました(追記あり)

デコレーションスクリーン ソーシャルギフト&チップサービス
魔法都市(https://maho.city/)

(ざっくりと3行で)
1.新たな投げ銭サービスが誕生。決済手数料が10%程度と激安。
2.YouTuberだけに限らず、あらゆる人が利用可能。
3.送金はクレカで。投げ銭を受け取るには運転免許証や銀行口座が必要。

以下、本文。

 毎度おなじみYouTubeチャンネルの「4ST」のシイナさんが新法人ビットノート合同会社を設立し、任意のクリエイターに手数料10%以下の低手数料投げ銭できるサービス「魔法都市」をリリースしました。

 2023年9月30日現在はクレカ以外の決済方法が無いため、必然的に利用者は成人以上に限定されますが、スパチャなど大手投げ銭サービスは30~47%ほどの手数料を抜かれて運営会社にほとんど吸い取られ、推しにほとんど届かないという事実を考えると、極端に手数料が低めに設定された同サイトが高シェアを獲得すれば、多くのクリエイターにとって有意義な存在になりそうです。

 イラスト・ウェブ小説などのクリエイターサイトによっては投げ銭リンクを禁止している場合もあるので利用規約を要確認ですが、とりあえずX(Twitter)を使っている創作界隈の方々は登録&プロフィールにリンクを載せておくが吉でしょう。

とりあえずウチのプロフィールリンクもうpうp
https://maho.city/@imaha486

~追記~

 魔法都市では大半の行動が「マイページ」で行えるようになっていますが、投げ銭を受け取るためには本人確認が必要です。
 マイページ→本人確認 機能限定解除のページを開いて、運転免許証など身分証明として使えるカードをスマホで撮影→アップロードして審査を受けましょう。

 運営会社については特定商取引法に基づく表記を参照。
(弁護士が各機能を随時チェックしているらしいので、法的な問題も無さそうです)

 また、受け取った投げ銭の出金条件が「(資金決済法の都合上)半年ごとにリセット」「最低出金2,000円以上」=半年で総額2,000円以上稼ぐ必要アリと、少しシビアな設定になっているので、この点は注意。
※半年という条件は法的に変更できないものの、アマギフなどもっと低額なものにコンバートできる仕組みは今後あるかも。

カセット抜き差しをエミュで実装

いつものように、4STの新作を見ててふと思う。
「これメモリのゼロクリア処理をカットすればエミュレータでも出来るんじゃね?」


まあ出来ました。

(使用例)
1.SHIFTキーを押しながらスーパーマリオブラザーズのROMをロード。
2.テニスのROMをロード。
3.BGMが消えてから8歩進んでスーパーマリオのROMをロード。
4.タイトル画面でAボタンを押しながらスタートで9-1へ。

エミュレータのダウンロードリンク。
Download : nesterj-hack230905.zip

修正したソースも同梱しているので「他人の野良ビルドなんて怖くて使えねーよ!!」という人は、本家NesterJのソースコードと組み合わせて使うが吉。
※最近のVisualStudio用に再調整するの死ぬほど大変だと思うけど。
 ちなみに上記アーカイブには「カセットずらし版NesterJ」も同梱してるけど、これについてはココ参照。

ピュアオーディオの個人的終着点

どーん

 当ブログでは数年前から中華USB-DACで「良い感じのオーディオ環境」を作ってきましたが、最終的に着地したのは結局ハイエンドというオチ。
 ぶっちゃけ物価が上がる前にその当時から揃えた方が5万円以上安く済んだので無意味に遠回りしただけでしたけど、とりあえず最終構成を列挙。

・ヘッドホン SONY MDR-Z1R (URL)
 ソニーストアで定価253,000円!!!
 いきなり出オチが酷いですが、これだけコスト投入して音が良くないわけがない。
 一度コイツで音を聴いてしまうと、数万円クラスが「プラスチックとか紙がペコペコ鳴ってるように聞こえるようになる」という呪いにかかるので、正直SONY MDR-M1STで満足する方が幸せな気がします。

・USB-DAC GUSTARD A18 (URL※注:再入手不可)
 旭化成AK4499搭載のハイエンドUSB-DAC。
 ただし2020年の工場火災でAK4499の生産ラインが焼けてしまったので、今現在入手できるのは後継のAK4499EX搭載のものを買うしかないうえ、価格もかなりお高め。
 自己責任ですが、デッドストック品のAK4499を流用したと思われるZishanのDual AK4499+MUSES02のヤツ(色:H)が、6万円未満で最高峰の音が鳴る可能性アリ。

・USB-DAC SMSL D400EX (URL)
 旭化成AK4499EX×2 + AK4191EQ搭載のイカレスペックUSB-DACにリプレース。
 これまで使っていたGUSTARD A18が苦手としていたアニソンやパーカッションが派手に鳴る曲もフルパワーで発音出来てしまう超スペックのシロモノです。

・ヘッドホンアンプ Cayin iHA-6 (URL)
 AK4499に無駄な味付けをしないため、フルディスクリートヘッドホンアンプとしては最安のこちらをセレクト。
 ところが数年前に購入した当時は6万円だったのが、物価高の直撃を受けて2023年現在は10万円超というとんでもない値段に。
 GUSTARD A18のXLR3pin(L-R)から出てきた音をコイツに入れると、そのままフロントのXLR3pin(L-R)および、XLR4pinに同時出力されるので使い勝手は大変ヨシ。

・バランスケーブル onso hpct_03_blx3 (URL)
 MDR-Z1RとCayin iHA-6をバランス接続できる市販ケーブルの中でも、コストパフォーマンスに優れたこちらをセレクト。
 …と言っても、このケーブル1本でミドルクラスのヘッドホンが余裕で買えるほどのお値段なので、あくまで今回のヘッドホンにとっての良コスパに過ぎません。

・再生用PC GMKTEC ミニPC-M2 Core i7-11390Hモデル(URL)
 Amazonで売られている中華PCで、普段は5万円前後ですが「クーポンの設定ミス(?)で一瞬だけ35,496円になった」瞬間にポチってオーディオ専用PCにしました。
 そういう変わり種を狙わなくても、2.5万円前後で売られているINTEL N100搭載の省電力PCを使っても全然アリだと思います。
 そもそもこのPC、パワーリミットかけてもファンがクソうるさいし。

・再生ソフト TuneBrowser Full version有料版(URL)
 私の使い方ならフリー版でも良いのですが、たった3,080円で作者の開発の足しになるのなら、適切な出資と言えます。
 また、前述のミニPCがCore i7+メモリ32GB+SSD1TBでオーディオマシンとしてはやたらとパワフルなので、TuneBrowserのRAMdecodeを有効にして利用しています(※HDDアクセス時のノイズを消すためのバッファリング機能ですが、SSD環境だとおそらく音質に影響ないです)

・安定化電源 Weiduka AC8.8 (URL)
 普通の環境には要らんのですけど、我が家のAC100Vは微妙に不安定で時々モニタにノイズが走るので、コイツをかましてます。音質への影響は謎。

・USBアイソレータ TOPPING HS02 (URL)
 中華PCのACアダプタが信用ならないので、USB-DACを守るため電気的に絶縁するUSBアイソレータを入れてます。
 これでPC側のノイズがヘッドホン側の回路に流入せずに済むので高音質~……って、そんなもん人間の耳で分かるわけねえです。
 ちなみにTOPPING HS01という廉価版があるものの、やたらと激しい発熱&熱暴走で認識しなくなるトラブルが多いので、安定通信できるHS02が発売した今となってはそちらを買う利点はありません。

~接続イメージ~


 総額は……考えたら鼻血が出そうなので、考えないことにしよう。

~音質レビュー~

 SONY MDR-Z1Rに関してはあらゆるサイトで解説し尽くされてるので、ウチみたいな三下が偉そうに語るべきではないですが、BS-TBS火曜日23:00放送の「X年後の関係者たち」のメインテーマ曲 fox capture plan/エイジアン・ダンサー は、それまでSONY MDR-M1STでは感じられなかった「左右に流れるメロディの位置」がハッキリ聞き取れるように。
 また、Pure3 Feel Classics/Feeling Heartは楽器ごとに鳴っている場所の違いが聴き取れるようになったりと、音の情報量が猛烈に増えます。
 購入後は人から数万円のヘッドホンを借りてもショボく感じる呪いにかかり、完全にヘッドホンへの物欲が消失します。

「お高いヘッドホンに憧れ続けるほうが、もしかして幸せなのでは?」

 そんなことを考えながら筆を置くこととします。

gimidump v0.00 公開


「Steam版ギミック!スペシャルエディション」のメモリ空間からROMダンプ。
Download : gimidump v0.00

 いつもなら「超レアROMダンプできたウヒョーイ!」とか喜ぶところなんですが、サンソフトの復刻チームが凄く頑張ってるところに水を差すのも何なので「わかる人だけ使ってね」という感じ。

 そもそも、ウン十万円もする中古カセットとかヤフオクとかメルカリで売ってる海賊版ギミック!を購入してもメーカーには1円もプラスにならんのです。
 ROMイメージを入手したいという理由だけでも、Steam版を購入すれば開発者の利益になりますので、今後のサンソフト復刻シリーズのために購入をお願いします。
Steam : Gimmick! Special Edition

激安UVランプでEPROM消去!

楽天市場:【在庫処分】充電式紫外線ランプ JP18-UV Lamp UV除菌ライト 185-254nm 殺菌 ポータブル バクテリア 細菌 カビ ウイルス 家庭 寝室 授乳室 ペット 旅行 ¥980

(アフィ踏みたくない人は 直リンク )

 まあ、これを記事に書いている時点でお察しだと思いますが、楽天のリサイクルインクショップ「インクのオアシス」で売られているアウトレットの紫外線ランプ(なんと1本980円!)の波長が185-254nmで、見事にUV EPROMの消去特性と合致。

<照射の様子>長押し5秒でフルオート10分照射

<結果>しっかり0xFFフィルされていて消去完了

 ちなみに3,980円以上注文で送料無料になるので、他にもアレコレ買うと良いかもねえ(ウチはこのランプ2本+らずぱい用HDMIモニタ2500円をポチりました)。

~追記~

 UVの特性について知らない人もいるかも知れないので念のため追記。
 この紫外線ライトは185-254nmの波長をもつ紫外線を放出しますが、思いっきり人体に有害&オゾンが出ますので、人の居る場所で使わない方が無難です。
 上の写真は撮影のために一瞬だけ正面に向けてますが、照射中はアクリルケースや段ボールの中に入れたり、トイレに入れて照射が終わるまで放置しておくのが良いでしょう。

スペランカーの「無敵モード」を実機で

 ふと気がつけば公開から約3年経過となる4ST黎明期の1本、スペランカーの無敵モードアンロックの動画を久々に見ていて、ふと……。

「この時代のファミコンカセットって特殊ROMを積んでないし、カセットを改造すれば実機でもプレイできるんじゃね?」

 というわけで、スペランカーの生贄を1本入手。

 パカっとな。

 スペランカーはPRG-ROM(256KB)+CHR-ROM(64KB)で、CHRには何故か窓シール無しのUV EPROMが採用されています(※ロット差はあるかも)。
 そして前者のPRG-ROM(写真向かって右)はINTEL P27256(DIP28pin)で、今回のターゲットはコイツです。

 半田は超ゆるゆるなので、吸い取り機などでサクッと取れます。
 続いてP27256のROMイメージをPCにダンプすることになりますが、コレもaliexpressで売られている格安ROMプログラマxgecu T48で試してみました。

Aliexpress : Xgecu-spi/nor/nand flash/emmc bga/tsop/sop/plcc 13パーツ用の新しいt48 (TL866-3G) プログラマーのサポート,34000のマイク

 私は13パーツ付き9,000円弱のヤツを買いましたが、DIPしか読まないならTSOP変換ソケットが付いてない6,500円くらいのでも十分かも。
 Aliexpressで自力で買い物をできるレベルの人に説明は不要と思いますが、xgecu公式サイトでクライアントを落としてインストール、ROMプログラマ本体をUSB接続したらファームウェアが勝手に上がり、以後は普通にROMの読み書きが可能です。


 ROMプログラマにCHR-ROMをセットしたら、デバイスセレクトで27256をサーチ、メーカーINTEL、デバイスP27256@DIP28を選んでRead。


 まったく引っかかることなく、スムーズに吸い出し成功。


 バイナリエディタでダンプしたPRG-ROMから、目的の箇所を00→20へ変更。
 ※NESヘッダ0x10バイトが無い分オフセットのズレがあるので、動画とは違い$06E9を書き換える。


 書き換えたPRG-ROMデータを生ROMに焼き焼き。
 xgecu ROMプログラマ対応+リード5Vで動作してP27256と互換性あり…という条件で、今回は TMS27C256-15 を利用(ヤフオクで送料込1個320円でした)。


 焼いたROMを基板に半田付けしつつ、窓が飽きっぱなしのCHR-ROMも気になるので念のため両方とも塞いでおく。

 ……というわけで。

 セレクトボタンで自由に空飛ぶ動作も問題ナシ。
 虚弱体質だったスペランカー先生が画面中を縦横無尽に飛び回り、空中で幽霊に体当たりして撃破する様を、いつでもファミコン実機で拝めるようになりました。

~追記~

 上記の作業を「個人で楽しむ目的」はギリギリで法律上のグレーゾーンですが、オークションサイトやフリマサイトなどで販売すると、思いっきり著作権法違反+不正競争防止法違反で一発で刑事事件になります。
(※サテラビューで配信されてたクーリーほにゃらら体験版にクラックパッチを当てたROMを焼いて売ってるあの人とか)

 改造版スペランカーで小遣い稼ぎをする変態は居ないとは思いますが、軽い気持ちで金銭が関わるとマジで人生詰むので、あくまで個人で楽しむだけにしましょう。

「超ファミつく」で遊んでみた

 レトロゲームの再生産やゲーム互換機の販売で有名なコロンバスサークル様(以後敬称略)がTwitterで実施した懸賞でSFC互換機「超ファミつく」が当選したので、ちょいと遊んでみました。
 ただし、ウチは3Dプリンタだの加工機だの高度なアイテムなんざ持ってないので、志は低めに目標は次の三つ。

1.ニンテンドースイッチと同じくらい画面がデカい(=7インチ)。
2.AC電源が要らない(=完全バッテリ駆動)。
3.ケースに収納できるポータブル型。

 そんなこんなでスタートです。

【コロンバスサークル】コロンバスサークル CC-SFCFT-GR 超 ファミつく SFC互換機DIYキット スーパーファミコン

価格:4,070円
(2023/3/12 15:12時点)
感想(0件)

・そもそも「超ファミつく」って何?
 コロンバスサークルが販売しているSFC互換機「16BIT COMPACT」の基板+ACアダプタ+パッド2個だけを単品販売しているバルク基板です。
 つまり外装パーツが無いので、どんなハコに組み込んで使うかを楽しむ商品です。

・ハードウェア仕様
 詳しくはパッケージに書いてある仕様を参考にしていただければと思いますが「出力はRCAコンポジット+S端子、電源はセンターマイナスDC10V/600mA」です。

・7インチアナログ液晶パネルの入手
 なので「アナログ映像入力が可能で、バッテリ駆動できる7インチ液晶パネル」が必要なわけですが、最近売られている多くのパネルはHDMI接続で変換回路が必要なうえ、全て揃えるとそこそこのお値段になります。
 懸賞で当選したとはいえ実売5,000円以下の互換機のためにそこまでやってられないので、いざ人柱で下記パネルを購入しました。

Amazon : OBEST 7インチモニター (執筆時3,599円)

 ただし超ファミつく接続時には画面左下にノイズが出たので、完全に適合するとは言いがたい」です。

(画面左下がビリビリしている様子)

 あくまで「安価にリモコン対応パネルを買いたい場合」に適切なだけで、もしかすると完璧に表示できる製品が別にあるかもしれません。
 ちなみに、同じくAmazonで大量に売られている「4.3インチ液晶パネル」は擬似NTSC信号と相性が悪く、適切な同期が取れなくてずっと画面がグルグル回っていたので、回避した方が良さそうです

・液晶パネル用のセンタープラスDC12Vを生成する
 前述のOBEST7インチモニターを動かすために、12V/400mAの電力源を引っ張ってくる必要があります。
 と言っても、その程度の低電力の12Vを生成するだけなら、USBモバイルバッテリにDC12V昇圧ケーブルを繋ぐだけでOK。
 今回のモニタのDC端子仕様は「外径5.5mm、内径2.1mm、センタープラス」なので、ごく普通の汎用格安品で良いでしょう。

Amazon : LANMU USB 5V-9V/5V-12V DC電源供給ケーブル(執筆時899円)

 USBモバイルバッテリと7インチモニタをこのケーブルで繋いで、靑画面が出力されれば成功です。
 あと、この記事を読んでチャレンジする人は大丈夫とは思いますが、おそらく超ファミつく本体にこのセンタープラス12Vを流し込むと即死すると思います。
 
接続時には要注意!

・超ファミつく用のセンターマイナスDC10Vを生成する
 そしてここからが少し厄介なのですが、USBモバイルバッテリからセンターマイナスDC10V/600mAを生成できる安価な既製品はほとんど無いです。
 もしかするとファミコンのように「実は本体内5V駆動で、基板に配線直結すれば10V要らない」という可能性もあるのですが、今回は回路設計までは追いかけないので、素直にダイヤル式DC-DC昇降圧コンバータを使いました。

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 ここに「外径5.5mm、内径2.1mmの端子をセンターマイナスになるように繋ぐ」のですが、ウチはうっかり手持ちのACアダプタをぶった切って繋いだものの、実は前述のOBEST7インチ液晶パネルに同じ仕様のケーブルが付いてます。
※そもそも車載用で12Vバッテリから電源を取るためですね。

 レギュレータのダイヤルを回して約10Vが生成できていることを確認。
 黒棒(マイナス)をDC端子の中央に突っ込んで、センターマイナスもしっかり確認。
 さっきも書いたけど、コレを間違えたら一発アウトだよ。あと、ここで生成したセンターマイナスを液晶モニタに突っ込んでも多分一発アウトだよ。
 とにかく注意!!

・動作テストを行う
 超ファミつく本体と液晶パネルを繋いで、事前に動作テストをします。
 モバイルバッテリは適当な10000mAh(USB5V 2.1A+1.0Aの2口出力)を利用。
 超ファミつく本体が6.5W要求しているのでUSB2.1Aから、液晶パネルは5W以下で動くのでUSB1.0Aから、それぞれDC10VとDC12Vを生成して供給しました。

 これで「AC電源なしでどこでも遊べる7インチ液晶パネル付きSFC」が実現可能であることが確定。
※1万円ちょいでこんなのが作れるとは、とんでもねえ時代だなぁ(‘-`;

・ケースはどうする?
 というわけで、ここから先は皆のアイデア次第です。
 アタッシェケースに組み込むとか、余ってる自作PC用ケースに入れるとか、ここで自分好みに仕上げられるのが超ファミつくの遊びどころ。
 というわけで……

 ドギャーン。

 正気を疑われそうですが、まあサイズ的に「上の黒い部分にほとんど納められるんじゃね? あと、メッシュの部分にボルト+ナットで止められそうだよね。放熱性も良さそうだし」という安直な理由でセレクト。

 結局こんなレイアウトになりますた。
 上フタはヒートシンクに干渉したのでサヨウナラ。
 透明なボディ部分は加工が超難しいので一切触っておりません。
 液晶パネルは透明な「ポスター用 剥がせる両面テープ(100均)」で軽く貼り付け。

・仕上げ
 この状態では「音が鳴らない」「遊んでいない時もUSBモバイルバッテリの残量がゴリゴリ減る」という致命的な問題があるので、それを解決します。

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 これでスイッチひとつで超ファミつく本体と液晶パネルを同時給電可能に。
※消費電力を考えるとUSB3A出力のモバイルバッテリを使う方が良いかと。

 ダイソーの300円USBミニスピーカーと、それをRCAの赤白オーディオ端子に接続するためのRCAオス-ステレオミニメス変換端子を用いて接続。
(もっとスマートに仕上げるならスピーカーモジュールだけ取り出して、ボリュームコントローラを外から触れるようにした方が良いですね)

・完成形

~最後に~

 当初の目的を振り返ります。

1.ニンテンドースイッチと同じくらい画面がデカい(=7インチ)。
 良い感じ。

2.AC電源が要らない(=完全バッテリ駆動)。
 これもバッチリ。

3.ケースに収納できるポータブル型。
 プレイ中はカセットが外に露出するものの、本体・画面・バッテリ・スピーカーすべて虫かごに収納できて満足です。

 虫かごの加工はニッパーとカッターナイフのみ、極性チェックに使ったテスター以外は大抵のご家庭にあるはず。
(テスターは1000円以下で買えるので1台くらい持っておくのが吉)
 そんなわけで「超ファミつくを利用した7インチ携帯型SFC互換機」は無事完成。
 皆様も何か面白そうなケースを探してチャレンジしてみましょう。