前回はボコスカウォーズのROMを書き換えて、マイクカウントを表示できる機能を追加しました。 そしてROMチップ差し替えのためにカセットを殻割りすると――
オウフ。
ボコスカウォーズはモールド樹脂固め型とROMタイプの二種類があるらしいですが、見つかるまで殻を叩き割るのはしんどいので、別案を考えます。
~対処方法~
ボコスカウォーズはマッパー0のPRG32K+CHR8Kカセットなので、同じROM仕様で安価で高確率でROM脚をいじれるタイプのカセットをドナーに使います。
というわけで「任天堂サッカー」を叩き割って、半田吸い取り器でROMをもぎ取った結果がコチラ。
このドナーにICソケットを半田付けしたら、ハックROMを用意します。
1.ダンプしたボコスカウォーズのNESROMをバイナリエディタで開き、前回の記事を参考に、マイクカウント集計改造パッチを施してから前半16バイトヘッダを削る。
2.アドレス0000-7FFFをPRGファイル、アドレス8000~をCHRファイルとして個別ファイルに保存。
3.EPROM(27C256)を2個用意し、この記事と同じようにCHRとPRGROMをEPROMに焼く。
4.BAKUTENDOさんの記事を参考に、PRGROMだけ26ピンを浮かせてGNDに落としてソケットに差してください(※CHRを27C64に焼いた場合この作業は不要です)
5.ファミコンに、ROMが奥側になるよう(つまり前後逆)挿入して電源ON!
これでゲームを開始し、ボコスカウォーズがマイク入力待ち状態で起動し、ゲーム開始時にマイクカウントが表示されるようになっていれば成功です。
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そして何十分もマイクに息を吹き込みまくったり、定格以上の電圧を突っ込んでゲーム音のボリュームがデカくなるくらい昇圧したりと色々試した結果――!
78…!! 俺の限界は78……!!!!!!!
※これが200以上でなければボコスカウォーズの裏ワザは発動しません。
ぶっちゃけ、これ無理では???(素)
~追記1~
この状況を見て、しらかべのジミーさんよりポスト。
こんな回路のようで
4069で振幅全開でも頭5Vは超えませんし
R8とC7でDCカットして電圧降下してると思うので
全開振幅で頭が2.5~3V程度のような。
CMOSに入っていくので閾値2Vですからその程度の頻度で納得します。
もうトランペットのベルにほうりこんでプァ~言わさんとおえんのじゃないでしょうか笑 pic.twitter.com/GXfYg4dR8L— しらかべの☆彡ジミー (@shirakabe_jimmy) November 2, 2023
果たして、2023年11月現在ボコスカウォーズの裏ワザを発動できるファミコン実機は日本国内に存在するのでしょうか…?
~追記2~
2コンをバラしてマイク裏のプラスマイナス端子をドライバーで高速連打しまくることで、マイクカウント102に到達。
本末転倒すぎますが、スイッチングICを使って強引にON/OFFを繰り返して200オーバーを叩き出せる可能性はある…かも。
~追記3~
ついに200の壁を突破しました!
2コンを分解した状態でボリュームを付けずに下写真の赤マルの箇所に指で触れるとスピーカーに強いノイズが乗り、これだけでマイクカウントが100オーバー回転。
この状態のまま「追記2」と同じスピーカー端子のショート連打を組み合わせることで、228の値を叩き出すことができました(追記:さらに赤マルの触る場所を微調整することで、マイク入力なしで228がでました)
つまり、指で触れなくてもずっとブ~~~…のノイズ音が入り続けて全自動でマイクカウントが回り、カウント値200以上に上昇する2コンを入手すれば、分解に頼らずに裏ワザを理論上実現可能ということ。
(昔、こういうファミコンちょくちょくあったよねえ)
ここから先はシイナさんに頑張ってもらうことにして、ウチは筆を置くとします。
~最終追記 2023.12.8 ~
4STシイナさんがファミコンを50台買う狂気の比較によって、見事に原因を特定し、ボコスカウォーズ最強ワザを確実に成功させることが出来るようになりました!