前々回の記事 : ベランダマイニング
前回の記事 : マイニングリグフレームを新調!
―――― あれからもうすぐ1年。
―――― 今年もまた「ベランダさん」の季節がやってくる……
とか何とか思っていたらAsk Monaで面白そうなスレ発見。
Ask Mona : リグの排熱対策案件
ユニットバス、天井裏、床下、etc..
そんな中、屋外用ハードボックスにサーバを収納する強者が
話題に出ていたものの、恐らくマイニングリグの熱を
処理するほどの風量は稼げないだろうな~……
……まあ、試しにやって人柱になれば先駆者になれるんじゃね?
というわけで作り始めた次第です。
~ 材料 ~
1.天馬ベランダボックス120 (ヨドバシ通販の¥2,000が最安っぽい)
2.高須ウェザーカバーWK-15W (ホームセンターなどで。参考仕様はコチラ)
3.吸気ファンCooler Master Mega Flow 200 ※去年ベランダで使ったモノ
大口径で吸気エアー量稼ぎ。
4.排気ファンSilverStone SST-FHP141-VF※去年ベランダで使ったモノ
膨大な熱量を173CFMオーバーの高回転ファンで強制排気。
5.ボルト・ナット・フィルタ用の網戸はダイソーで確保。
(たぶん換気扇フィルタ使うと風量不足でリグが窒息死する)
~ 作業開始 ~
1.いきなり勘を頼りにネジ打ち! いちいち測るの面倒だお。
2.反対側にファンをネジ打ちして穴用ライン引き
3.適当にドリルで孔あけてノコギリカッターでギコギコ。
4.ファンを固定
5.雨除けカバーを外側に取り付け
6.吸気側には網戸を張って簡易虫除けフィルタ
~ 動作テスト ~
1.吸排気のチェック
2.騒音確認
とりあえず大丈夫そう。
~ 組み込み ~
左右のファンの厚みを計算に入れ忘れたためギリギリスギィ!!
外気温16度でのシステム温度。これはだめかもわからんね。
真夏になったらフルオープンで上フタ取っ払って
網戸張って運用することになるかもしれんなぁ…
~追記2018.6.17~
構造上、吸気の後にGPU1,2,3,4,5,6..と少しずつ熱量が増えていくので
GPU4,5の間に吸気口を増やしてエアフローを増やす方針に転換。
リグを止めずに増設するためダイソーで買ったコンパスカッターで地道に切る。
※よい子は真似しないでください。
円形にくりぬいたら網戸を張って上からファンを打ち込み。
本当は換気扇フードを付けるべきだけどとりあえず手抜き。
ほぼ同一の気候条件において下記変化が見られました。
GPU1(GTX1080) 59 → 57度
GPU2(GTX1060) 61 → 61度
GPU3(GTX1060) 57 → 60度
GPU4(GTX1060) 64 → 66度
GPU5(GTX1060) 63 → 64度
GPU6(GTX1060) 73 → 68度
これがなかなか面白いところで、恐らく吸気を2系統に増やしたことで
GPU3と4の間に「温度の違う空気の層」が出来ていると推測されます。
今までストレート吸排気だったものがそこで一瞬ブレーキがかかり、
ちょうどGPU3がその温度変化の影響を強く受けているのかもしれません。
その代わり、温風をひたすら吸い込む羽目になっていた終端の
GPU6だけは吸気量の増加が冷却に転化され温度が下がっています。
真夏を乗り切る上で「初夏にGPU温度73度」はネックだったので、
とりあえずこのままファン3基体制で運用します。