前回はコストパフォーマンスのみで比較した記事だったので、今回は具体的な楽曲で比較テストをしてみました。
~共通再生環境~
再生ソフト : JPLAY FEMTO 7D シングルプレイモード
JPLAYサーバ : LattePanda Delta 432
USBアイソレータ : Hifime High-Speed USB Isolator
USBケーブル : ELECOM DH-AB10
ヘッドホン : SONY MDR-M1ST + ケーブルMUC-S30UM1 + Hosa YPR-257変換
~TOPPING D10の構成~
USB-DAC : TOPPING D10(オペアンプをMUSES03×2に改造)
パッシブボリューム : DoukAudio高精度パッシブプリアンプHiFiバージョン
~LOXJIE D20の構成~
USB-DAC : LOXJIE D20(素モデル)
アップトランス(100V→120V) : 東京興電 JP-60FP
電源ライン : 耐ノイズケーブル(自作)
以下、TOPPING D10は「D10改」、LOXJIE D20を「D20」と呼称する。
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・04_Bach-Concerto for Harpsichord Flute and Violin BWV 1044-Allegro (DSD64)
無料DSD音源より。
D10改は非常に柔らかい音で、D20はメリハリのある音。
D10改はフルートが優しくコントラバスの重低音もよく響く代わりにハープシコードの音色が少し弱め。
D20はD10改とは完全に真逆の音で、ハープシコードがとても印象的に響き、力強い演奏を楽しむことができる。
・Pure 3 Feel Classic ~Naoya Shimokawa~ Feeling Heart (DSD64)
プレステ版ToHeartオープニング曲のアコースティックアレンジカバー曲より。
D10改の強みが栄える一曲で、バイオリンの音色が全体的に包み込むように響く。
D20で再生するとバグで冒頭が欠落し、固めな音が少しマイナス印象。
・ClariS~SINGLE BEST 1st~ルミナス (FLAC96KHz/24bit)
「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語』主題歌。
何故かD10改の方が圧倒的に音が聴きやすく、全体的にバランスが良いという不思議な結果に。
ただし、D20の方がボーカルが綺麗に響くので、声と音楽どちらを重要視するかで評価が思いきり分かれそうな気がする……。
・町かどタンジェント (FLAC48KHz/24bit)
シャミ子が悪いんだよ。
元気なアニソンは一気にD20のアドバンテージが炸裂し、メリハリある音と各楽器の位置がしっかりと捉えやすく、シャミ子と桃の歌声がとてもよく響く。
一方D10改はぼんやりとした音の響きになってしまい、少しボケた感じになる。
・KEMURIKUSA (FLAC48KHz/24bit)
終わらないアゴニー。
冒頭の「Inside the dark my heartbeat echoes」の歌声からいきなり別物。
こちらもD20のエッジの効いたベースが強く響くので、D10改のぼんやりとした音が少し不利ではあるものの、パーカッション周りの聞き取りやすさは後者が強い。
「どちらが良い」とは断定できない。
・ああああ rainbow -smile again- (44.1KHz/16bit/CD-DA)
ぶっちぎりでD20の圧倒的勝利。
包み込むような全体的の音色の響きや音のバランスが「どう聞いてもD10改より良い」としか表現できない。
D20はCD-DAソースが妙に綺麗に鳴るので、AK4497がそういう特性なのかも。
~結論~
得手不得手がバラバラすぎて甲乙つけられんわ!!