我が家のPC9821V16(以下V16)は1GB弱のHDD(Quantom Fireball)が搭載されているのですが、さすがにそろそろ年代的にHDDが故障しそう…というわけで回転部品の無いフラッシュストレージへの換装を検討しました。
1.CFをIDE変換して接続
昔はよく使われていた手法&ヤフオクなどで頻繁に売られていますが、ググれば分かるように突然死リスクが高すぎるので論外。
2.容量120GBくらいの安価なSATA-SSDをIDE変換して接続
PC98シリーズは容量制限がありV16も4.3GBの壁(容量オーバーのストレージを接続するとメモリカウントでフリーズする)があります。
ネット上の記事には「スレーブにすればメモリカウントを突破できる」「HDD容量を書き換えるツールで4.3GB以下にすればフリーズしない」と書かれているものの、我が家のV16はIDEスレーブ接続にしようがドライブ容量を書き換えようが、ちっともメモリカウントを突破できずフリーズするので、この案は断念しました。
3.容量1GBのIDE接続DOM (Disk On Module)を直接接続
というわけで、システムまるごとコピーできる容量のDOMを購入しました。
Aliexpress商品リンク:PQI DOM 1GB / DOM用電源ケーブル
(2024年9月現在、DOM1GBが1,813円で電源ケーブルが443円でメチャ安)
V16のCDROMドライブのIDEケーブルを引っこ抜いてマザーボードに接続し、BIOSカウントを無事に突破できることを確認。
FORMAT C: /SコマンドでシステムFDを作成し、まりも氏作のコピーツールHDDUP98の実行プログラムをシステムFDにコピーします。
※ハードオフとかで3モードフロッピードライブが1000円くらいで買えるので確保しておけば、最近のWin11なマシンから1.25MB読み書きできるよ。
V16でシステムFDからブートしてHDDUP98を実行すると1stドライブにFireball、2ndドライブにPQI DOMが見えるのでサクッと複製すれば完了。
元々のHDDを抜いてDOMに差し替えてブートすれば、バッチリ起動します。
DOMはDISK TYPE00の汎用ドライブとして認識しており、元々の低スペックゆえに体感速度はHDDもDOMもほとんど変わらず。
とはいえ、これで「数十年モノのHDDが故障しても平気」という安心感が買えたので満足です。
IDE接続であれば理論上は相当古いマシンでもいけるはずなので、皆も大事なレトロPCが壊れる前にシステムバックアップを取っておきましょう。